BSシネマ「華麗なる激情」を見る。教皇の叔父が造ったというシスティーナ礼拝堂。古くなり壊そうするが、教皇は壊さずに天井画を描いて保存する。絵を依頼されたミケランジェロ。だが彼には絵よりも彫刻に優れているとの自覚があった。それでも教皇は天井に絵を描くようにミケランジェロに依頼する。絵の出来上がりが遅いため教皇は「いつ終わる?」と問うとミケランジェロは「完成したら」と何度かこの問答が繰り返される。これに業を煮やした教皇はミケランジェロからラファエロにかえて絵を描かせようとする。だが、ラファエロはミケランジェロの絵を見て自分には到底こうは描けないと知る。ミケランジェロは出来上がりの遅さに首を言い渡され、死に物狂いで絵を描く。いつしか瀕死の状態に…。教皇もローマが敵国に取られないようにと必死になるがやがて体力がつきそうになる。しかし、ピンチになるといつも応援者があらわれる。ついにミケランジェロによって天井画は完成。教皇から2度ほど絵の制作を解雇されていたミケランジェロ。そんな教皇が映画の終わりにミケランジェロと会話する場面がある。
教皇 「何を学んだ?」
ミケランジェロ 「私は孤独を学んだ」
教皇 「私は世界が孤独でないことを学んだ」
天井画の製作には天井までの高さに足場を組まねばならない。時に足場に寝そべって天井に絵を描くミケランジェロ。それは天井に直に描くのでなく、あらかじめ紙に下書きしたものを天井に転写して描く。これは日本画の下絵を本画にする際にカーボン紙で転写するのと似ている。
久日振にBSシネマを見た。これまでの人生で映画館で映画を見たのはどれくらいあるだろう。BSのお蔭で古い洋画を見るようになった。そのほとんどはタイトルに惹かれて見るのが多い。この映画の初めにはミケランジェロが成し遂げた彫刻などをかなりの時間割いてい流す。ミケランジェロは改めてすごい作家だ。今夜のBS日テレでミケランジェロの特集がある。何というタイミングの良さだろう。
そういえばシスティーナ礼拝堂、20年以上も前のイタリアの旅で出かけている。バチカン市国が世界で一番小さい国と知って驚いたことを思い出す。入場前に膝が出ると入場制限される話を聞いたこともあった。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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