2018年8月9日木曜日

『熱情』

 月に一度定期的に行く眼科。昨日の眼圧は13と15で何の問題もないようだ。今週は日本画も休みで暇つぶしに県立美術館で開催中の日洋展を見よう、と思った。また八丁堀の福屋で開催中の日本水彩展の招待券ももらっている。しかし、異常な暑さのため見に行く気が起こらない。新聞に日洋展の案内がある。この中に山本恭平の大きな樹木の絵がある。今、樹木に凝っているので是が非でも本物を見てみたい。さてどうしよう。

 それにしてもこの暑さ、どうなっているのだろう。今年ほど外に出かけるのが億劫な年はない。昨日、関西のJTBから旅のカタログが送付される。ところが暑さに気持ちが参るのかどこへも行きたくない。ただ、自分のなかでは「1回は行かんといけんじゃろう」という箇所がある。それは中国の東北地方の大連、瀋陽辺り。11回も中国に旅行していても中国の近場に出かけていない。旅のカタログが届く度、この辺りの旅を探す。関西や福岡発でなく、近場なので広島発はないのだろうか。外国で近場と言えば韓国も出かけたことがない。

 他に気になる国はネパール。旅の時季としてはこれからやって来る冬場がいい。ところが今一歩踏み出せない。これも毎日のこの異常な暑さによるのだろう。仕方なく家で本を読む。昨日はドナルドキーンの本と「田中角栄をとりこにした芸者」とサブタイトルの付いた辻和子の『熱情』を読む。神楽坂の戦前から戦後にかけての芸者の生き方や東京の様子がこの本1冊でよくわかる。なんとなく頭にある芸者のイメージはほぼこの本を読むとその通りだ。母よりも10歳くらい若い辻和子。角栄との間に生まれた子供は自分と同時代を生きている。

 それにしても親が生きた時代に小学校に通えない子は夜学に通っていたとは…。それもたった1年しか行けなかったそうだ。角栄の出世に伴い、晩年は角栄が紹介した一流の書道家から書道を習っている。だが、それは本人に言わせると書道でなく学校に行っていないので習字になったとか。そう、そう、角栄が亡くなる前まで、月に100万円の仕送りを受けてたそうだ、しかし、亡きあとは当然それもなくなる。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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