2018年8月1日水曜日

「牛が3匹」は「奔る」の意

 呉線の2駅先までが明日から運行を開始し、山陽線も18日から3駅先まで運行されるという。昨日、隣町のプールに電話で確認すると今月半ばまでは閉館でそれ以降はわからないらしい。新聞を見ると小学校の屋外プールもこの暑さで使用しないか、できないらしい。いずれにしても今年の夏は泳ぐな、とのサイン?

 泳げない不満を言っても始まらない。そう思って図書館に行く。なんと昨日は月末の図書館整理のため休館だった。借りていた本を返却してしまって読む本が手元にない。仕方なくわが家の書棚に眠っている買ったままの本を取り出す。昭和62年発行の井上靖の『孔子』。ハードカバーの箱入りの本で本についている「スピン」とよばれる紐は一度も使った形跡がない。

 暑い毎日。泳ぎにも行けずぶつぶつ言う代わりにこれも何かの合図(?)と良い方に解釈してこの本を読み始める。井上靖の本は中国シルクロードに関する著書が多い。家の近くに図書館ができる20年くらい前まで本は購入して読んでいた。他にもまだ読んでいない本がたくさんある。ボツボツ読んでいると「犇」に出くわす。牛が3つ、こんな文字があるんだと思って電子辞書に入っている『新漢語林』の手書き入力で調べると「ホン」(奔)の読みで「はしる」の意とある。この牛が3つの文字に反応してしばし本を読むのをやめる。そして電子辞書で思いつくままに同じ文字3つで出きている漢字を手書き入力して探し出すとあっという間に20数文字の漢字がわかる。

 その後、パソコンだとこういった同じ文字が揃う漢字の一覧があるはずと思って検索するとある、ある。ウイキペディアによるとそれは「理義字(りぎじ)」というらしい。これによると、「同じ漢字を2つ、ないし、3つ組み合わせて構成される漢字のこと。また、広く、形態が奇妙な漢字や、面白い形をした漢字のことを指す。寺子屋などにおいて漢字を学習する際の手引きとして用いられた書籍(『童子字尽安見』、『年中往来用文章』など)に「理義字集」が見られる。同じ字を3つ組み合わせた漢字は、同じく手習い書の一つである『小野篁歌字尽』などにも見られる」とある。

 それにしても漢字は面白い。「牛3つ」の漢字のあと思いつくままに動物の漢字3つを知らべる。馬、魚、虫、羊、鹿、貝…と続いて次は石、刀…。もうきりがないほどある。おとなしい鹿も3匹集まると荒くなるのか「あらい」の意とある。読みは「ワ」。馬の3匹は「ヒョウ」読みで「とどろき」の意らしい。1匹よりも3匹集まればその動物を強調するのだろうか。魚の3匹は「セン」で「鮮」の意だった。こういうことを研究している人もいるはず、と思いながら調べる。

 それにしても世の中、本当に知らないことが多すぎる。これも暑さの中でわかったこと。ボツボツと今日も『孔子』を読む、これ、いいかもしれない。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 ブログ投稿後に思いつく。人が3つは「众」で「ギン」で人が多く集まるの意とある。これも確かに…。

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