今を盛りとばかりに咲く桜を見に地元の山に行く。神社の辺りから山に向かって一面桜が植えてある。他所の桜を見に行かなくてもいいほど桜の名所である。2,3のグループがお花見をしていた。小さいころは一家総出でお花見に行った。まだスーパーなどがない時代、母が子供たち一人ずつにお花見弁当を作ってくれ、それをもって山に出かけた。まるで町内の人すべてが出かけるほどの賑わいを見せていた。が、今はそんな光景は見られない。時代の移り変わりがお花見にもある。
好天にも恵まれ、お昼前は人出が多いと予想して午後になってカメラ持参で山に行く。鳥居をくぐると桜も満開で、そこはまるで別世界のように美しい。神社から山に向かって石段が連なり、途中、鐘を突く場所がある。さらにその上を行くと「観音さん」といわれるお寺の跡がある。今、「観音さん」は山のふもとの違う場所に移転した。若いころは山に行けば必ず鐘を突いていたし、お寺の跡へも参っていた。が、この頃は鐘を突く音もたまにしか聞こえず参る人も少ないようだ。
山を歩いていると頭がつくほどに桜が垂れている。その下に座って写真を撮っていると声を掛けられる。「黄金山が見えるよ」と。対面の山を見ると黄金山の桜が見えた。久しく黄金山へ出かけていないが頂上や車の通る山道の桜がはっきりと見える。
声をかけてくれた人としばし話した後、帰路につくとのこと。同じ町内の人だが我が家とは真反対に住んでいる。知らない道を歩くのが好きなのでその人について行く。町内の住所標識をカメラに写しながら歩く。家に帰って住所表示の写真を参考にして町内地図を見るとどこの道を歩いて帰ったのかがよくわかる。長く同じ町に住んでいるが初めて通る道だった。
家に着く手前で近所の人と出くわす。ここでしばし立ち話。家を一歩出ると誰かと出会う。遠い旅に出かけたわけでもないのに知らない道をキョロキョロしながら歩くとちょっとした旅気分が味わえる。
話は変わって、2年数か月ぶりにホームコンサートを再開するとの便りが届く。4月に1回、5月に2回のコンサートの予定が記されている。しばし、外に出かける機会が減っていた。これ幸いとばかりに届く遊ぶ話は大いに歓迎。ホームコンサート、楽しみだ。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
鳥居をくぐった先は神社 |
山の上のお寺跡まで石段が続く 途中、鐘突き堂がある |
石段を振り返ると桜、桜…… |
対面の山が黄金山 |
桜の木の下に真っ赤なツバキが咲いていた |
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