2019年3月10日日曜日

「天皇皇后両陛下の肖像画!制作現場に独占密着」を見る

 昨夜はBS1で「天皇皇后両陛下の肖像画!制作現場に独占密着」を見た。NHKのHPを見ると「野田さんはいつも描く対象を写真に収めて、それを見ながら描くのですが、今回も両陛下の写真を、ときに拡大鏡で細かい部分もよく見ながら描いていました。……私たちが一番驚いたのが、油絵を描く際に使っている筆が、日本画で用いられる最も細い“面相筆めんそうふで”だったことなんです! あんなに細い筆で油絵を描くだけでも難しいのに、髪の毛1本、まつげ1本を緻密に表現するような作業がずっと続くんです。……」とある。面相筆、は日本画を習い始めて知った。その細い筆で丁寧に試行錯誤を重ねて色を施す。テレビを見ていて大変な作業、と感心してしまった。3年で描く約束も画家の納得がいかず期間を延長してやっと絵は完成する。実物を見てみたい。
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/original.html?i=17932 (参照)

 誰が画家を指定するのかと思った。長年皇后とピアノを通して懇意な岩崎淑。そのの自宅で開催されたパーティに皇后や知り合いの野田弘志も出席する。その時、肖像画の話が出る。後日正式に宮内庁から依頼されて絵を描くことが実現する。いくら画家であっても、また、知り合いであっても上手でなければ依頼もされないだろう。50分の番組だった。しかし、絵描きが何度も写真を見て絵に向かう場面はさすがに絵の大家、とテレビを見ながら見とれてしまう。

 絵といえば昨日の日本画教室。同じく写真から絵にしていくのだが、絵に対する心構えが画家と比べて何万分の1にも満たない。まあ、比べる方が間違いであって、ただ自分の下手さ加減からそう思ってしまった。先週の教室で木製パネルに貼った鳥の子紙に下塗りした。これにカーボン紙を置いてデッサンした上からトレースする。ところが何度か使用したカーボン紙だったので線がはっきり描けなかった。今回は先生が新たに用意してくださったカーボン紙を使用するとはっきりと線が出た。昨日はそのうちの樹木に色を施す。

 デッサンしたのを水彩で施した下絵は割と自分で納得する。ところが、これを本画にしようとすると水彩とは違って思うように描けない。ここらあたりが日本画の難しい所だろう。とはいってもデッサンした上に色鉛筆や水彩で色付けする下絵は何とかできるようになった。これだけでも日本画を習ってよかったのかもしれない。なんやかや言いながらも気長に筆を進めていく、これしかなさそうだ。どういっても絵の大家は3年以上も時間を要して1枚の絵を完成されている。すごいことだ。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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