毎日が日曜日。だが、寒い時季は家の中を片づけるのが億劫だった。季節もよくなり、片づけようと思った。昨日は年に数度しか上がらない2階の部屋を掃除する。掃除といっても使ってない部屋。窓を開けて空気を入れ替え、掃除機を掛けるくらい。
部屋の主が下に降りて早、10年以上。主のいない部屋は淋しいもの。季節もよくなってきたのでたまには上から道行く人を眺めるのもいいかもしれない。
今朝はこれから出かけるのでアラームをセットして7時に起床する。少しずつアラームで目を醒ますようにしよう。
以下は先日読んだ本を抜粋したもの。筆者は元は台湾の人で日本びいきもうなづける。
『日本人はなぜ中国人、韓国人とこれほどまで違うのか』(黄文雄 徳間書店、2012年)を読んだ。
読んでいて一番驚いたことは中国と韓国の関係である。「はじめに」に書いてある「中国と韓国は1000年間にわたり宗属(宗主国と属国)関係にあった」とは恥ずかしながら知らなかった。だから「朝鮮半島は、『大中華』の属国として、『小中華』を任じていた。中国との主従関係がなくなってまだ100年あまりであるから、風俗・風習から思考法まで、中国とよく似ている。」という。
この「はじめに」で書いてある以下のことでこの本の内容がほぼわかる。「はじめに」以外のところはいつものように気になるところをメモする。
★よく知られているように、中国と韓国は1000年間にわたり宗属(宗主国と属国)関係にあった。韓国が中華帝国の属国から抜け出したのは1894年~95年の日清戦争で日本が勝利し、その後の下関条約で日本が朝鮮半島を独立させてからのことである。
それまで朝鮮半島は、「大中華」の属国として、「小中華」を任じていた。中国との主従関係がなくなってまだ100年あまりであるから、風俗・風習から思考法まで、中国とよく似ている。・・・反日行動やパクリ文化など、大中華も小中華も同じ気風である。・・・戦後、韓国は中国の属国だったという事実を消すために、漢字教育を全廃した。そのため、「小中華」を任じていたころの漢字で書かれた歴史書を読むことができなくなり、自国への無知が広がっている。その上、仏教と神道をコアとする日本文明は、今なおチベット仏教への弾圧を続ける中国、李朝時代に廃仏尊儒政策に走った韓国とは、根本的に異質なのである。(はじめに2-3p)
筆者は日中韓の根本的な違いと、なぜこの3者が相互理解できないができないのかという理由を詳細に記し(3p)、日本と中国、韓国について歴史、文化、文明などの観点から、その差異を検証し、日本の真の姿を再確認しようとした。(5p)
★中国には「権銭交換」という言葉がある。権力によって富を得る、という意味である。中国では、政治権力とつながることでしか、富を得ることができないのだ。(19-20p)
★中国が徐々に「黄泉の国」へと沈んでいくことは、たとえば、六四天安門事件(1989年)後に香港経由でアメリカに亡命した小説家、鄭義の著書『中国的毀滅』にきわめて具体的な数字を取り上げ、「中国は崩壊や分裂ではなく、公害による自滅だ」と警鐘を鳴らしている。(20-21p)
★中華思想の持ち主である中国人は。「大きいこと」に固執する。中国人にとっては、大きいことは美しいことでもある。「美」の字源は「大きい羊」からきている。・・・「大」と自称したがるのは、決して大中華にかぎらず、小中華も同じである。国名を「大韓民国」と自称するのも、中華思想からくるものだ。(25-26p)
★現在も、漢人による少数民族(非漢人)への弾圧、それに対する少数民族の蜂起などが頻発している。地方政府による住民へのいじめなと、それに対する暴動も日常茶飯事だ。このような社会に、相互信頼や扶助の精神など生まれるはずがない。(29p)
★中国が安定するために不可欠な条件とは、一人の人間が党、政、軍三権の長になることである。それが中国の常識である。中国にくらべ、日本は誰が首相になっても、「安定が第一」と強調する必要がなく首相が走馬灯のように替わっても、それで社会が不安定になったり、国家の崩壊にまで至ったりすることはない。・・・有史以来続いてきた中国の争いは、根源的に「有限な資源」をめぐる争いであった。(30-32p)
★「中国人の時代がやってくる」という予想は、非常に怪しい。ただの経済と軍事の突出だけでは、「パックス・シニカ」(中国の覇権による平和)はやってこない。中国には文化的な魅力あるソフトウエアがないからだ。唯一考えられるソウトパワーとしては、孔子の教えである「儒教」だろう。中国は今盛んに「孔子学院」を設立している。これは古来、孔子が確立した儒教の教えを世界に広めようと言うものであるが、現在ではただ語学を教え、「南京大虐殺」に関する映画を上映するアジトとなっている。・・・中国人でさえ「中国から逃げ出したい」「生まれ変わったら中国人になりたくない」と思っている状況で、「パックス・シニカ」の時代など、訪れるはずがないのである。(36-37p)
★中華帝国は「一人のみ自由、万人は奴隷」の皇帝制度であるが、日本は権力と権威を分有する「万世一系」の「天皇」制度である。(53p)
★中国が近代国民国家として、国民が一つにまとまり、国民主権を実現することは不可能に近い。その理由として、人民間の不信感があると述べたが、もう少し大きな観点から見ると、有史以来、中華思想に存在する二つの対立が、国民統合の大きな障害となっている。その一つはすでに述べた南北対立である。・・・中国の南北問題は、20世紀後半のイデオロギーをめぐる東西対立に似ている。もう一つは、中央と地方の対立である。こちらは、ヒト、モノ、カネをめぐる対立である。中国には、「中央に政策あれば、地方に対策あり」ということわざがある。これは、中央政府は地方政府の力を削ぐためにさまざまな政策を展開するが、地方は地方で、その網からすり抜けるような対策を行う、と言う意味である。・・・現在でも、地方政府の首長は「土皇帝」と呼ばれ、民衆を搾取する象徴となっている。現在、地方で起きている民衆の暴動の多くは、こうした役人の腐敗に耐えかねて発生したものだ。(62-64p)
★中国には、この「王道か、覇道か」しかなかったのが、中国政治論の貧困と限界であった。「君権」や「君主」論はあっても「民権」や「民主」論がなかった。だから中国人は、一人の人間が党・政・軍の三権を牛耳らないと国家も社会も安定しないと考え、今現在でもそういうシステムが確立している。・・・日本には、古代から「君民共治」の皇道思想があり、「万世不易」と言う思想もある。だから「王道か、覇道か」という二者択一など論外だったのである。(70-72p)
★いちばん理想的な人間像とは「一個命令・一個動作」、つまり命令どおりに動くことだ。・・・いわゆる「一言堂」(鶴の一声に従って異口同音に同じ決まり文句を唱和する)である。満場一致、万民一心ということである。だから、中国社会とは権力者のひと声ですべて動くような社会である。それもやむをえない。人が多いから口も多い。異言異声を許したら騒々しくなり、天下大乱になるからだ。(76p)
★日韓合邦は飢餓状態だった朝鮮半島を救い、ハングルを普及させ、しかも、その合邦時代に朝鮮半島の人口は倍増しているのである。本来、韓国人は日本人に感謝すべきなのだが、歴史的に「小中華」として日本先輩格であった自分たちが、日本に併合されたという屈辱から、さまざまな「日本人の罪」をでっちあげて責め立てている。・・・韓国の場合は、「歴史的に弟分であるはずの日本に追い抜かれ、支配を受けた」というルサンチマン(強者に対する、弱いものの怒りや怨恨などの感情)から騒いでいる面が大きい。まさにそれが「ハン」である。(82-83p)
★反日の根底には「ハン」の文化があるが、その陰に潜むのが「小中華思想」である。(99p)
★現代の韓国人が極彩色の原色好きなのは、このような理由からくるもので、色に飢えているから色が富の象徴となるのである。(半島では染料を産しなかったので、高価な染料で染めた色つきの服や調度品を持つのは、豊かな両班に限られていた)(112-113p)
★ここ数年、日本でも「嫌韓流」が広まりつつある。・・・「韓流」が「寒流」となることもそう遠くないだろう。(136p)
★私の高校時代の国文教師は「人不為己、天誅地滅」(人は自分のためにやらなければ、神から罰せられ、世は終わりだ)という「世の真理」を教えてくれた。それが人間にとっては、もっとも不可欠な生存の条件だと言った。「すべてが自分のため」という考えである。・・・古代の中国人だけでなく、近代になってからも、「自己中」(自己中心的な性格)は中国人の国民性としてよく取り上げられている。・・・だが、日本社会では逆に「自己中」は社会から「村八分」にされるので、日本人は他人から「お節介」といわれるほど、思いやりを欠かさない生き方をする。(170-171p)
★大中華も小中華も国策産業だけが肥え、経済的格差が拡大している。すべての社会問題は類似したもので、国民は政府を信用していない。愛国主義、民族主義の育成には、一見成功したかに見えるものの、民衆が国を棄てて海外で脱走するケースが増えている。それは国の未来に希望が持てず、また国家意識よりも家族意識のほうが強い大中華、小中華に共通の現象である。(179p)
★(日本人の)清浄を愛する神々を迎えるには、心身を清めるのみでなく、社会環境も清らかでなくてはならない。世界一清潔な国民と国土を育てたのは、まさしくこの禊祓(みそぎはらえ)の思想である。「水に流す」という発想を中国人も韓国人も理解できないのは、人間と自然との関係がまったく異なるからだ。(209p)
★日本的な人間観、社会観、自然観は漫画、アニメ、カラオケ、日本食などのサブカルチゃーやポップカルチゃー(大衆文化)のみならず、省エネやエコといった制度や発想のソフト面も含めて、着実に世界に広がりつつある。(213p)
以上のように述べて日本文明のみが唯一、地球文明になりうるという。そして世界は日本化するという(213p)。
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