2013年4月6日土曜日

春なのに、春だから・・・

今日と明日は日本全国大荒れの気象とか。雨と風が吹き荒れるらしい。最高気温と最低気温の温度差も僅かに3度。まだ落ち着いた春ではなさそうだ。

“春”というのに、先日来から東京の友だちから病気の頼りが何度も届く。昨夜、夜9時にTV出演した小澤征爾と同じ病気らしい。送られた封筒の裏には小澤の指揮をしている切抜きが貼ってある。

誰がどういっても病院は嫌い!だがその人は手紙の中で落ち着く場所と書いている。そう書かざるをえない状況がそう書かせるのか、その辺りは理解できない。とはいっても、病気だから病院を頼らざるを得ないからその心境になるのかもしれない。

そしてその中には他にも「2つに1つ」と表現している。「生きるか死ぬか」というのだろう。これを受取ったものとして、読むほうはとてもしんどい。理解してあげねばならない。だが、自分のことで精一杯生きてるものとしてそれは簡単なことではない。「どうか早く元気になって!」と祈る言葉しかその人に伝えることが出来ない。

一昨日のことである。我が家に地元の銀行員がやって来た。その人と話していると、1年3ヶ月休職していたという。そして我が家の担当が交通事故を起こし5月まで休むので本部から応援に来ているという。応援する人は精神の病で休職したあとで、今も体調は良くないらしい。

こんな話を聞くたび、皆、お願いだから元気になって!と願わずにおれない。

春なのに・・・。皆元気を出そうよ!

人にばかり元気をすすめる前に、ひとりで暮らしているものとして決して病気は厳禁。とはいってもいつ、どこで、どうなるか誰もわからない。

いろんなことを思っているうち、昨夜は先日地元の区民文化センターで手にしたお稽古事を習うコトに決める。スペイン語もどうにか落ち着いてきた。春なのに、いや春だから新たな事を始めよう。どこまでやれるかはわからない。とりあえず来週から習うコトにした。

私にとっての元気は、いつもこうして何かに関心を持つことかもしれない。最近読んだ清川妙の本にも“好奇心”がある。そう、私にとっての元気のモトは「好奇心」。新たなことを始めるのもすべては好奇心から。

以下はその人の本から抜粋したものである。今日も一日頑張ろう。これからフルートの友だちと元阪大総長の鷲田清一氏の講演を聞きに出かける。

『清川妙のひとり暮らしを輝かす』(河出書房新社、2013年)

「演出家なんていらない、と、自分を甘やかし、気分のままに自分を放任しておくと、何か悲しいできごとなどあったときには、坂道を転がり落ちるように、老けていくような気がする。」(28p)

「人は得てして、平凡な日常生活の中にあるしあわせには気づかない。失ってはじめて、人はそのことに気づく。」(33p)

「世の中には、“はかなきことで心がなぐさむ”タイプと“どうしたって沈み込むばかり”のタイプとがあると思う。はかなきことーほんのちっぽけなことで、心がふっと浮きあがる人は、喜び上手な人であり、いい心のバネを持っている人なのである。」(112-113p)

「すてきな老い」を映画に見るから、では「八月の鯨」から“すてきな老い”を引用している。
★おしゃれを忘れない
★楽しい思い出を飾った部屋
★花を愛し、自然を愛す
★男友達もいる
★姉を支えて生きている
★生活の演出がみごと
★情熱と誠実こそ信条
★好奇心を持ちつづけること(134-139p)

「何かに好奇心を持ち、すぐに調べる。その結果について感動する。そのプロセスを持続してこそ、年をとることの醍醐味を堪能できるのだ、と。」(150p)

「何が大事か、ということは人によって違う。これが大事ですよ、とアドバイスするのもむつかしい。とにかく、優先順位は自分できちんと決めよう。その順位の一番のものを、意志をもって守り抜く。そのことだけはおすすめする。」(179p)

「友達とは、やはり、ギブ・アンド・テイクの間柄でなければ、決して長くはつづかない。ギブ・アンド・テイクとは、物のやりとりだけをいうのではなく、心の問題として、私は言いたい。“よき友”をふとしたきっかけで得ることのできるのが、人生の愉しさであろう。その友は、年齢を問わない。おたがいの心の素はだを触れ合って、うちとけあえ、支えあえる友こそ“よき友”なのだ。そんな友を持っている人は、人生の貴い財産を持っていることになる。」(202p)

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