2022年6月12日日曜日

「神様の木に会う にっぽん巨樹の旅第5弾」を見る

 「神様の木に会う にっぽん巨樹の旅第5弾」を見る。初めに樹齢1900年の「本庄の大楠」が映し出される。この大楠に魅せられた少女は「本庄大楠」として歌にしている。作詞した少女は今や93歳の梶屋邦子さんだ。子供の頃、この大楠を見てすぐに詩が生まれたそうだ。おぐらりょう作曲、鈴木英明編曲で「本庄大楠」として東京混声合唱団が歌っている。

 三重県にある樹齢1500年の「引作(ひきつくり)の大クス」。この大クスはかつて伐採の危機が訪れていた。それを南方熊楠らの尽力でその危機を乗り超えている。

 和歌山県の田辺市の熊野古道・継桜神社に樹齢800年の「野中の一方杉」がある。90本あった内9本が残った。そのうちの南にある熊野那智大社を慕うように枝を伸ばしている杉があり、一方杉と呼んでいる。南方熊楠は生態系(エコロジー)からも巨樹は自然の中で生かされている、巨樹はその象徴と著している。

 青森県に樹齢1000年の「関の甕杉」がある。巨樹のふもとで人骨が見つかったことから元々は菩提樹として安藤氏一族を守っていたようだ。そのそばに供養塔が42あり安藤氏一族の供養塔では、と言われている。

 岐阜県の大湫町に「神明神社の大杉」がある。幹回り11m、高さ60mほどある巨樹。この巨樹が2020年の災害で倒木した。この木を救う運動が始まり700万円ほど集まる。地域の人々の協力で高さ5mに幹を切って注連縄を飾ってご神木とした。なんとその重量は35t。倒木後に専門家によって樹齢650年と判明。倒れた根を見てそれがわかったそうだ。巨樹の年輪から長年の気候変動もわかかるという。

 長野県には樹齢300年以上、幹回り1.3m以上の「大鹿村のブナ」2本がある。ところがリニアの鉄塔工事で伐採の憂き目に遭った。が、辺り一帯は伐採されて何とかこの2本だけは残された。とはいっても洪水になれば根元の土が流れる心配があると専門家はいう。

 長崎県山王神社には幹回り6mと8m、高さはそれぞれ20m以上もある樹齢600年の大クスがある。先の戦争で長崎は原爆した。ただ、この2本の木は幸いにも幹だけを残した。被爆から2か月後、新芽を出す。生き延びたクスノキを被爆50年後に調査するとかなり木は弱っていた。被爆であいた幹の穴を見ると釘や石が入っている。それを取りだして調べると放射能が検出され、幹から腐生根が出てきたが今では元気になっている。

 日本には各地に巨樹が見られる。その巨樹にさわると神が宿っている気がするし元気になる気がするとか。どの巨樹でもいいから会いに行ってみたい。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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