昨日午後のNHK・BSプレミアムで「小野田さんと、雪男を探した男~鈴木紀夫の冒険と死~」を見る。2017年制作の番組は半分ドラマ仕立てで残り半分は実在する人物が登場する。鈴木紀夫と同じような時代を生きてきたにもかかわらず、この人について何も知らなかった。鈴木紀夫はまさに男のロマンを追い求めた人だった。
鈴木は何度目かの雪男を探索途中に雪崩に遭い、37歳の若さで亡くなる。雪崩に遭う前に奥さんあてに手紙を書いていた。いつも大事にその手紙を見て生きている奥さん、なんと幸せなことだろう。鈴木の好きな歌である「ここに幸あり」が流れる中、番組は終わる。番組HPによると「戦後29年もの間、フィリピンのジャングルに身を潜めた小野田元少尉。彼を日本に連れ戻したのは、たった一人の若者だった!その若者の名は鈴木紀夫。冒険家を目指した紀夫はその後、ヒマラヤで雪男発見に没頭し、雪崩に遭い、37歳で生涯を閉じる。70~80年代、経済成長する日本社会に背を向け、なぜこのような生き方を選んだのか。小野田や雪男捜索の初公開資料を交え、男たちの生きざまをドラマとドキュメントで描く」とある。 小野田さん発見時の鈴木のフイルムには世間に出ていない数多くの写真が残っている。当時の政策なのか写真は2枚しか表に出ていない。
鈴木の奥さんとなった人は作家の林房雄の娘とか。どこまでも夫を支えてついていく姿に心打たれる。鈴木が奥さんにあてた最後の手紙に「もっと幸せな生活を……」みたいな言葉がある。この言葉だけで十分に幸せを感じる、ようなことを奥さんは話していた。
小野田氏と鈴木夫妻は鈴木が亡くなるまで常に連絡を取っていた。ロマンを探して生きて行く2人の男たちの姿を見ていると自分には到底かなわぬことと羨ましくもあった。降り続く雨の日の午後に見るテレビはなぜか気持ちが晴れる。いい番組だった。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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