2018年11月3日土曜日

ピアノリサイタル&展覧会へ行く

 今週は予定がなくて暇になる、との思いがあった。ところが気付けば毎日のように出かけている。昨日は広島県民文化センターで開催された掛谷勇三のピアノリサイタルを聞く。プロフィールを見ると華々しい経歴の持ち主で愛知県立芸術大学の教授をされている。演奏はもうお見事というほかに言葉がない。これでもか、これでもかとうまさを表現する。プログラムは以下のようであった。

 🎵ヴォルフガング・アマデウス・モーツアルト
 ソナタ ニ長調 K. 576
      第1楽章
      第2楽章
      第3楽章

 🎵セルゲイ・ラフマニノフ
 ショパンの主題による変奏曲 作品22

 🎵フレデリック・ショパン
 24の前奏曲 作品28

 アンコール曲として🎵ラ・カンパネラ他1曲が演奏された。

 演奏者ご本人の曲の解説がある。ショパンの24の前奏曲は解説にある通り24の調性すべてを使って書かれている。24の異なる調子で変化にとんだ楽曲で終わる。演奏を聞きながら24の18辺りから急にイメージが変わり、最後の24まではどのあたりを弾いているか分かりだす。最後は最高に速度も速くなり盛り上がって終わる。

 それにしてもどの曲も手の指はどうなっているのだろう、と言えるほど動きが早い。アンコール曲としてラ・カンパネラが演奏された。あまりにも有名な曲なのに、会場では曲名が出てこない。家路につくころやっとわかる。いろんな人が弾くラ・カンパネラ。演奏者によってこうも異なるのか、と驚いてしまう。どういっても昨夜の掛谷勇三氏の演奏がこれまで聞いた中では最高!

 広響定演のプログラムに馳せてあった掛谷氏の演奏会案内。立派な演奏会なのに入場料無料で街のど真ん中での演奏会とあっては本当に申し訳ない気持ちになる。アンコールの2曲目の演奏前に挨拶される。はっきり聞き取れなかった。しかし、プログラムに記載されているようなことを話されたようだ。それは「本日はご来場頂き誠にありがとうございます。本日17年ぶりに広島でのリサイタルを開催することができ大変嬉しく思っております。……」。この「嬉しく思う」という表現はとてもいい。これから自分自身、ありがたい気持ちを表現する時はこう言おう。そして掛谷勇三の演奏会があれば聞きに行こう。本当に素晴らしい演奏会だった。

 演奏会の前に同じ館内の地下展示室で開催されている水彩展を見る。演奏までに時間があり、情報プラザに行こうとした。だが閉館だった。地下に下りると水彩展がある。それも6時半まで開館と聞いてゆっくり見る。受付が感じがいいと絵までも素晴らしく思える。1点白樺の絵があった。見終えて受付の人にその絵が一番気に入ったと告げると先生級の人が描かれたとか。あまりにも親切な応対なのでその人の絵を聞くと2作ほど出品されていた。絵の大きさは50号。どうやって持ち込むのかを尋ねると車は車でもボックスカーで運ぶという。絵のためにお酒は飲まず車もボックスカーに替えたそうだ。この大きさの額は5万円もするという。

 名前が清〇とあるので?「あの有名な清〇と関係ある?」と問うと関係があった。この姓は大分県の国東半島の出身だという。あの有名選手の親もそこの出で、話した人もそこで生まれて大阪に就職。仕事の関係で広島で退職されていた。

 ちょっとしたことでも親切にされると嬉しい。その後は、隣の展示室でステンドグラスを見る。部屋の照明を落として輝くステンドグラスの明かり。きれいだった。またここでもいろいろと尋ねる。訳がわからず思いつくままに聞いていく。ガラスの模様から色づけするのかと思ったら、元からガラスに色付けされているという。これにはちょっとがっかり。それでも形を整えて作品にするのは大変かもしれない。

 2か所の展示室とも次回の案内をくれるという。もらっても……と思いながら連絡先を記す。いい加減、この2か所で遊んで臨む演奏会。どれもこれも楽しかった。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

0 件のコメント:

コメントを投稿