年に一度あるメーカーのフルート・クリニック。明日からフルートを習って27年目に突入する。この間、忙しくて習えない時期もあった。それでも何とか長く続けている。アジアを学ぶ塾で塾長はナニゴトも20年続ければ何とかなる、と話された。こう聞いた時はフルートを習い始めて間もないころだった。20年、というこの言葉。かなり感銘を受ける。
そのフルートも習い始めて20年はとっくに過ぎた。モノにはなっていない。しかし、自分なりにモノになったと思えないこともない。これでいいんだ、と自分に言い聞かせてこれからも習い続けよう。
点検の予約時刻よりも早く着く。福屋八丁堀店によって開催中の関菜穂子日本画展を見る。「~”こころ”を”かたち”に~」のタイトルの個展。この人の絵は初めて見る。2番目の展示は睡蓮の絵。見始めると画家が挨拶に来られる。これ幸い、と思って「これは蓮…?」と聞くと「睡蓮です」と返答される。今、蓮の絵を描いているので関心がいく。「睡蓮の絵が多いですね」と問うと「好きですからほとんど花は睡蓮…」。また「鎌倉に住んでいます。まわりに睡蓮が多い…」とのこと。日本画というよりも油絵がかった日本画のようだった。それでも「睡蓮」の絵に興味を惹かれる。
絵を見終えてフルート・クリニックの会場へ移動する。3人のメンテをするフルート技師。毎年のことなので顔見知りになる。フルートは購入時は高いと思っても維持費はあまりかからない。しかし、タンポなどの交換時には数万円以上かかる。タンポは一度すべて交換してもらっているので今のところ大丈夫らしい。ともあれ長く使っているフルート。習い始めの頃は音が出るだろうか、すぐにやめるのでは…といろんなことが頭をかすめた。それも今となっては懐かしい。もともと肺活量が少ないということが頭にあり、それを心配していたことにもよる。
点検を終えると歩いて画材屋に向かう。次に絵を描くF6木製パネルを購入する。あらかじめ電話で鳥の子紙を貼ってもらうように依頼した。お店の人曰く「〇〇先生の生徒さん?」。そう、と答えると秋の展示会の額をよろしくとのことだった。家に額が溜まりすぎる。なるべく新たに購入しないように同じ大きさの額に入る絵を描くようにしている。
お店から広島駅まで歩く。駅前のデパートに入ると着ていた服などが同じメーカーのお店に行く。商品を見ると欲しくなる。店員さんは自社のブランド服を着ているとわかってくれた。だが、新たに買わずにティータイム。
桜の季節もフルートの点検も年に一度のことだ。あと20年生きるとしても20回しか桜も見られない。先を考えるとぞっとする。今は今だけを考えて…。駅までの道は何処もここも桜が咲いていた。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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