2018年3月9日金曜日

『人にはどれだけの物が必要か』

 この2,3日、お天気の良くない日が続く。プールで泳ぐ予定もお天気が良くないと行きそびれてしまう。これでは運動不足になると、部屋の中でスクワットを50回する。だが、これくらいでは運動不足解消とはなりそうにない。じゃ、自転車で外へ飛び出そう、と思っても雨ではこれまた乗れそうにない。朝からボヤいてもいいことにはならない。今日は何が何でも自転車に乗って外に出よう。それにしてもすっきりしたお天気ではない。晴れるといいけど…。

 オーストラリアの旅の写真をやっとパソコンに取り込んだ。取り込むのはいいのだが、毎度のことながらそのやり方に手こずってしまう。いい加減に覚えればいいのに…、困ったことである。気分はまだオーストラリアの旅の余韻に浸っている。しばらくはこの状態が続きそうだ。

 ボツボツと写真、日程表、それに旅の間にメモしたことを照らし合わせてブログに書き留めよう。これも旅のあとの楽しみ。こうして元気を充電して次の旅に備える。これはこれでいいんじゃない、と自分に言い聞かせて…。

 先日、読んだ鈴木孝夫の『人にはどれだけの物が必要か』(鈴木孝夫 飛鳥新社、平成6年)。この著者を知ったのは以前読んだ本に由る。この人の本をもっと読もうとしたら最近の本は図書館で予約リクエストしてからになる。過去の本でも、と思って借りたのがこの本。

 なかなかユニークな人だ。ネットで探すとこの人の講演会の動画がある。これを見ると今年93歳になられて、動画はその2,3年前のようだ。動画を見てさらにいい人に思える。ネット時代、探せば家に居ながらにしていろんなお話が聞ける。以下は、動画でなく、本からの抜粋。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

★日本の宗教、殊に神道は、キリスト教の教会やイスラームのモスクなどと違って、樹木の存在を必須の条件とする。天上の神が大木を「よりしろ」として地上に降り立つからだ。52-53p

★私はあることを外から追い込まれて嫌々するのではなく、自ら進んで選び、喜んでそれに取組んでいるのだという一種の自己催眠を自分にかける癖がある。その結果として嫌なことを一切しないで済む生き方が貫け、毎日を楽しく愉快に過ごせることになる。112p

★嫌なこと気の進まないことは、何よりもはっきり断ること、そして自分の好き嫌い、好みと苦手をあらかじめ人々に分からせておくこと、私の場合この二つを実行しているため、人間関係の苦労が少なくて済んでいる。115p

★糸川博士は、何かのテーマに十年打ち込んだら、次の十年は別のことに挑戦するという方法で、自分の可能性を次々と拡げる生き方をされている由だが、私もこれまでに何度か、今日から今までの自分と縁を切って、自分の生き方をしようと思い立ち、それを実行してきた。そのお蔭で、以前の自分なら全く考えられないような新しい物の見方、生き方を手に入れることが出来た。このような絶えざる自己破壊と自己再生、これが私の理想とする生き方である。116-117p

★私が人間として、他の人が羨ましいとか自分は誰かの下だと一回も思わないで済むのは、私のような生き方は私しかあり得ないからです。つまり、ユニークなものは比較できない。比較の序列から外れてしまうのです。188p

★エリートとは、学歴、社会的地位そして特に金とは全く関係のない概念である。また利巧な人でも、知識だけ豊富な人でもない。賢い人、もののよく見える人、そして自分の信ずるところを実行する人のことである。…ものの道理が分る人、人間の分際を弁えている人、幸せとは大部分は心の問題だということを理解して生きている人である。216-217p

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