2017年11月24日金曜日

大歩危峡遊覧&祖谷のかずら橋を渡る


車窓から見る吉野川

 徳島県にある大歩危・小歩危と祖谷(いや)のかずら橋。前々から一度は行きたいと思っていた。やっと念願かなって日帰りバスツアーに参加する。幸い昨日は好天に恵まれて無事楽しい旅は終わる。しかし、かなり風が強く吹く。この日は風速14m。だが、風速25mになると瀬戸大橋は通行止めになるとか。風が強いにもかかわらず速度を出して走るバス。揺れを感じる。

阿波池田駅
  初めて徳島の空気を吸った。住んでいる辺りではすっかり姿を消した田園風景。ところが四国に入ると一面黄色く染まった田圃を見る。そこには何が植えてあるのか知りたくなるがわからない。阿波池田駅からJR土讃線に乗車して大歩危駅までのローカル列車の旅を体験する。乗車時間は30分で5つ先の駅まで乗車する。乗客数が減れば土讃線も廃線の憂き目にあうかもしれない。どういっても広島の三次と島根の江津を結ぶ三江線は廃止が決まった。ローカル列車の存続は観光客にも責任がある!?座席は一両編成の58席。座れないかもしれないとの添乗員の言葉も全く関係なくむしろツアー客だけが乗車した感じだった。

 池田、といえば以前甲子園を沸かせた池田高校があるところ。池田と聞いてそれを思い出す。

JR土讃線に乗車

 大歩危駅を降りるとすぐ下には川が流れている。大歩危・小歩危は切り立ったV字谷を流れる激流で吉野川沿いに広がる約8キロの大渓谷。大股や小股で歩いても危険という意味からその名がついたそうだ。このうちの大歩危峡を観光遊覧船に乗って川から美しい渓谷美を見上げる。乗船が先かお昼が先か。これは乗船状況によるらしい。お昼のレストランも船の会社も同じ経営なのか、相談しながらになる。結果はお昼を食べた後での乗船となった。


大歩危駅で下車

JR大歩危駅
  お昼は乗船口の 上にあるレストランでいただく。祖谷蕎麦ランチで鱒のちらし寿司もあった。朝早く家を出たのでお昼の美味しいコト。全部いただく!
お昼は鱒のちらし寿司と祖谷蕎麦
  レストラン下にある船着き場に行くと大勢の人が待っている。昨日はお天気はよくても、四国の山の中、寒さは半端ではない。ましてや小舟に乗っての渓谷美を楽しむ。かなり厚着をして船に乗る。いくら寒くても船上からの景観は迫力満点。30分の小舟での船旅。行きはゆっくりで帰りはエンジン音を響かせて素早いご帰還。これもまだ乗船できない多くの観光客が待っているためかもしれない。
大歩危峡を遊覧船に乗って

大歩危峡

遊覧船から見る光景

遊覧船で見る大歩危峡
  大歩危峡を船で堪能した後は、今回の旅のハイライトである祖谷のかずら橋を渡る。日本の原風景と言われる秘境の地、祖谷。日本3奇橋と言われる祖谷のかずら橋。長さ45m、高さ14mのかずらでできた橋を渡る。渡る前に橋を見ると何と短い橋と思った。ところが橋の目の前に行くと木の橋は橋全部を覆ってなく、隙間がある。一歩橋の上に足を置くと揺れが激しい。どういっても多数の観光客がスリル満点の橋を渡る。はじめは蟹歩きのように横になって橋の欄干のかずらを両手で持って渡っていた。途中、このかずらの欄干が揺れてもしも横に外れたらと思うと半端でなく怖い。歩くのが遅いので後を歩く人に迷惑をかける。橋の途中で男の人は大きな声で「お金を払ってまで何で怖い目に合わんといけんのん!」と言い出す。ほんまにそうじゃ。思わず賛同する。とはいっても歩くのに必死で声さえ出ない。片側を歩く人はさっさと歩く。途中から横向きでの歩きでも足を交互に出すようにすれば…と思いつく。そうやって歩くとかなり楽になる。これも橋の途中から気づいたこと。無事45mを渡り終えた時の安堵感。思わず目の前に立っている添乗員にカメラを渡して再度、少しだけ橋に戻って写真をお願いする。

 自分で橋の上から写そうとカメラを首にかけていた。ところがそんな心のゆとりは全くない。改めて運動神経の鈍さを感じる。小さいころ、わが家の近くの川にかかる廃線の線路があった。この上を歩くというか這って渡ったことがある。みんなスイスイ渡れるのに、必死で渡った。その橋は線路であったため枕木と枕木の間を覗くとその下は川だった。
車窓から見る祖谷のかずら橋

祖谷のかずら橋の標識

ここから45mの長さのかずら橋を歩く

かずら橋の上は木道でも、隙間があって足がスポットと落ちそうで怖い

渡り切ってホッとする
 

かずら橋から14m下を流れる川

かずら橋近くにある琵琶の滝は落差50m
  かずら橋を渡り終えると近くにある琵琶の滝も見る。秘境、祖谷渓谷。寒い地域とスリルでさらに寒さも増す。広島駅に着くと改装された駅がライトアップされてまるで他所へ来たみたい。ペデストリアンデッキのクリスマスツリーも美しくライトアップ。途中、高速で事故があり30分遅れの帰着。わが家に着いたのは午後9時。遊び疲れても心地よい一日となった。

 ブログ投稿後にサービスエリアでもらったパンフによると次のように書いてある。

 「大歩危・祖谷はアクティビティ・エリア。ミシュラングリーンガイドに選ばれた祖谷街道。大歩危祖谷には世界レベルの観光でスポットやアクティビティが目白押し。切り立った深い渓谷に流れるエメラルドグリーンの祖谷川とミシュラングリーンガイドに選ばれた祖谷街道からなる『祖谷峡』、日本三希橋の『祖谷のかずら橋』、国の名勝天然記念物の『大歩危峡』をはじめ、激流吉野川を舞台にしたラフティング、カヌーなどのアクティビティスポットとして注目を浴びている」。

 道理でツアーの参加者はいつになく若い人が多かった。
広島駅ペデストリアンデッキのライトアップされたクリスマス・ツリー



0 件のコメント:

コメントを投稿