図書館で予約した本の順番が回ってきた。それは『「幸福」と「不幸」は半分ずつ。』(フジコ・ヘミング PHP研究所、2022年)である。フジコ・ヘミングを知ったのはこの人を日本で取り上げたNHK特集である。この番組を見ていた。この本にもその番組がきっかけで脚光を浴びるようになったと記している。芸大時代の友だちが催してくれたコンサートである。そのテレビを見て一度だけ広島での演奏会に出かけたことがある。もしかしたら「ラ・カンパネラ」はこの人の演奏で知った曲かもしれない。
猫は大嫌いというほど嫌いな動物だが、この人は大好きだそうだ。猫のお陰で、という風に書いているほど猫好きのようだ。以下はこの本から共感する部分を記そう。
★なにもしないで楽しく生きていこうなんて、人生ではない。私は決して試練に負けず、希望を持って自分の道を進んできたから、今があると思っている。(27p)
★幸福と不幸の量は半分ずつよ。一生幸福な人もいないし、一生不幸な人もいない。だから、悪いときには無理して人生を変えようとせず、自分を磨くことが大事。人生を悲観しなければ、必ずいつか幸せは巡ってくる。(46p)
★日々の生活の中で、自分の好きなことをする時間、ささやかな幸せを感じる時間を持つことは大切。そういう時間が、「人生どうにかなる」っていう気持ちにさせてくれる。(66p)
★人生には、必ず大切な出会いがある。クロイツアーに出会い、教えてくれたたくさんのことが、私のその後の人生に大きな影響を与えるものになっている。(75p)
★ずっと評価されなくても、自分が信じた道への希望は決して捨てないほうがいい。希望を持ちつづけていれば、理解してくれる人がきっと現れる。そして、道が開けるときがくる。そう信じること。(98p)
★人間はいくつになっても素晴らしいことがたくさんできる。いまできることを精一杯やる。今できなくても希望を持つ。「もうこんな歳だから」ってあきらめらめるのはダメ。いつも、今より前に進むことを考えていれば、心は歳をとらないの。(145p)
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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