2021年7月14日水曜日

『嘘かまことか』

 相変わらず司馬作品を読んでいる。読み始めて2年8ヶ月、かなり読んだ。が、司馬遼太郎の著作は半端なく多い。このごろは司馬遼太郎の全作品読破がライフワークとなりつつある。というか、ライフワークにしよう。そのためには元気でいなくてはいけない。合間には図書館へ新刊の予約を入れる。2冊確保した1冊を読み終える。それは『嘘かかまことか』(平岩弓枝 文藝春秋、2021年)で『オール読物』に掲載したものを単行本化している。平岩の本をあまり読んだことがない。もしかして初めて読んだかもしれない。代々木八幡宮宮司の娘である著者自身のことや家族、そして作家として世に出るきっかけを作ってくれた師匠の長谷川伸や戸川幸雄のことなどを書いている。平岩の夫は長谷川伸の同じ門下生だった。神社の一人娘であったためか婿入りしている。

 以下はいつものごとく気になる箇所を記そう。

★人生は儘ならぬものではあるが、当人がその気になれば、師匠はどこにでも居るし、学ぶことは多い。人は死ぬまで勉強と努力。生きるということは、新しい価値を生み出すことだ。これは晩年の長谷川先生のお言葉だ。日暮れて道遠し、昔の人はいい事を言う。(114p)

 他に次のことも気になる。昭和34年、宮内庁から参内するようにとの電話があり皇居へ向かう。当時、著者はテレビドラマの「旅路」を書いていた。そのことで陛下から話を聞きたいとの電話だった。その際の様子や実家の代々木八幡宮の松のことなどを聞かれたようだ。その最後に「来る時は足取りの重かった私だが、帰りはお土産に(恩賜の煙草とお菓子)を頂いて、いまにも駆けだしそうな気分で宮中を後にした」そうだ。(132p)

 恩賜とはお上からの頂き物。今の時代は何になるのだろうか。恩賜を電子辞書で調べると恩賜煙草が出てくる。菊の紋章入りの紙煙草らしいが、皇居の清掃団にも配られるようだ。煙草は今では吸う人が少ないから違うものが恩賜〇〇になっているかもしれない。こういったことは自分自身と全く関係ないことだが……。ただミーハーになっただけ。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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