2020年8月7日金曜日

セレンディピティ

 ここ1,2年は司馬作品の小説を読むことが多い。だが、以前は本と言えばほとんどエッセイを読んでいた。その中に外山滋比古のエッセイもある。昨日のニュースで外山滋比古の訃報を知る。ネットニュースには〈外山滋比古さん死去。96歳=ベストセラー「思考の整理学」〉の大見出しがある。人生の大先輩の書かれたエッセイは参考になることが多い。外山氏のエッセイもいろいろと読んだ。最近は著者のこれまでの作品を編集者が編集しなおして発行されている。

 外山氏の本で知ったキーワードに「セレンディピティ」がある。改めてこれを電子辞書で引くとイギリスの作家ホレス・ウオルポールの造語だそうだ。ウオルポールの寓話に出てくる主人公のSerendipにこのような発見の能力があったことによるという。なお、Serendipはスリランカの旧称。

 デジタル大辞泉によるとセレンディピティ(serendipity)は「求めずして思わぬ発見をする能力。思いがけないものの発見。運よく発見したもの。偶然の発見」とある。身内でなくても本で知った人の訃報を聞くと寂しさが募る。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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