2019年12月24日火曜日

バレル・コレクション「印象派への旅」を見る

 県立美術館で開催中のバレル・コレクション「印象派への旅」を見に出かける。お天気の良さに誘われて外に出よう、となった。美術館へは広島駅から歩いていく。展覧会場に着くとまるで貸し切り状態で人はいない。バレル・コレクションとあるように個人が集めた美術品を展示している。門外不出、と遺言したバレル。それなのにイギリスから奇跡の初航海を経て展覧会となった。そこにはバレルの膨大なコレクションとグラスゴーにある美術館の大規模な改修により、今回特別に80作品が門外に出されて展示となる。

 バルビゾン派や印象派などフランス絵画や、その影響を受けた画家たちの作品ばかりで見ていても飽きない。貸し切り状態の館内の絵をゆっくり見ていると、後ろから人につけられているように感じる。振り向くと係が後ろを歩いてくる。思わず何か?といいたくなる。じっと椅子に座って絵を見る人の監視をするのに飽きたのだろうか。しばらくすると観覧する人が3,4人に増えた。

 ドガ、マネ、クールベ、ブーダン……とよく知る画家たちの絵が並ぶ。究極はゴッホの絵。この数年、ゴッホの絵が好きになる。展覧会のサブタイトルは「海運王の夢」とあるように、バレルは絵を集めるのが夢だったのだろう。

 特別展を堪能した後は常設展を見る。所蔵する美術品を投票によりランク付けし、選りすぐった絵を展示している。彫刻を見ると平櫛田中の作品が多い。

 かなりの時間、美術館にいた。館内のカフェで一休み。どこに行っても人は少ない。美術館を後にして次に向かうは駅前のデパート。久しぶりによく歩いた。デパートの衣服の売り場に行くと新年から始まるセールの前倒しか、それとなくわかるやり方で早めに売り出していた。それを見てちょっぴり年の瀬を感じる。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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