2019年12月4日水曜日

「下関・防府 毛利家ゆかりの紅葉めぐりとふくの昼食」の日帰りツアーに参加する

 11月30日(土)、「下関・防府 毛利家ゆかりの紅葉めぐりとふくの昼食」と銘打った日帰りバスツアーに参加する。サブタイトルとして「~6つの国宝と美しき紅葉をめぐる~」とある。出かける1週間前に湖東三山と香嵐渓に出かけて紅葉を見たばかりだ。それでも毛利家やふくの昼食に惹かれて参加する。参加人員は22人と少なくバスもバス中型だった。
 
 広島駅北口を8時に出発したバスは広島インターから下関インターまで高速道を走り11時頃、国宝・長門國一宮にある住吉神社に到着する。この神社の名はこの旅で初めて知った。国宝に指定されている本殿をはじめ毛利元就が寄進した拝殿など多くの重要文化財を有している。この日は七五三のお宮参りをする着飾った子供たちとその家族でにぎわっていた。
国宝・長門國一宮にある住吉神社

 拝殿の中央にある賽銭箱の真上あたりに大きな鈴が吊ってある。この鈴に添えて麻縄が垂らしてある。鈴を鳴らそうと縄を振り動かすが全く音がしない。2,3度試みるも全くダメだ。これを見ていた人が動かし方を手を取って教えてくれる。その時は音が鳴っても自分ですると音が出ない。仕方なく音を鳴らすのをあきらめる。この鈴についてネットで調べると「鈴の清々しい音色で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています」とある。ということは音がしないと価値がない!?神社に参るときはこの気持ちをわかって参拝しよう。

 青銅製の狛犬が鎮座している。案内板によると「狛犬は神域守護の神獣なることから威厳・畏怖の面容常なるが、当社の対は極めて愛敬・慈愛に満ち、さらには青銅器で、全国でも稀なる狛犬であった」そうだ。ところが大東亜戦争で軍需物資として徴用されて以降、コンクリート製で複製される。平成27年に参拝者の浄財で今のような青銅製の狛犬の復元・復活を果たす。
青銅製狛犬

住吉神社境内の紅葉

住吉神社境内の紅葉

住吉神社境内の紅葉

 バスは功山寺に向かう。ここはアジサイの時季に行っている。その時は緑一色の功山寺も今は紅葉真っ盛り。功山寺の真向かいには下関市立歴史資料館がある。ここは今回も行かずじまいだ。竜馬の史料を多く保有しているそうでいつか出かけよう。うっそうと紅葉した樹木が茂る参道の階段を上がると功山寺がある。日程表によると「総門から国宝仏殿に続く参道の紅葉が美しい」との記載がある。まさにその通りで春に来ているはずなのに、季節が変わると趣も変わってまるで初めてのように思えた。前回はガイドの説明があったが今回はない。その分、自由に歩いて見て回る。高杉晋作の馬に乗った像も相変わらず鎮座する。
総門から国宝仏殿に続く紅葉

功山寺の紅葉

功山寺の名水

功山寺総門までの参道

功山寺総門

 功山寺を後にしてバスは割烹旅館寿美礼に向かう。ここでふくミニランチの昼食をいただく。1人参加者も数人かそれ以上いたようだ。そのうち3人は1週間前に別々の旅行社で湖東三山へ出かけている。どの旅行社も食事がまずかったらしく、今回の食事の良さが話題になる。
ふくミニランチ

ふくのから揚げ

 ふくミニランチの食事は写真に写っていない白御飯、吸い物、デザートなどもある。どれも上品な味で、お店の人も親切だった。ゆっくりとおいしいものをいただいたあとは、下関インターから高速道を通って防府のインターまでバスは走り、国の名勝にも指定されている毛利氏の日本庭園の紅葉を眺める。同じ場所には重要文化財の旧毛利家本邸や毛利博物館がある。この博物館は毛利家に伝来する美術工芸品や歴史資料など4つの国宝を含む2万展を所蔵するそうだ。この日は特別展の国宝展が開催されて鑑賞する。


国宝展の掛け軸

 国宝の掛け軸を見ると「一日一力一心」と読むと思った。ところが説明を見ると「百万一心」だった。「百万一心」とはウイキペディアによると次のように書いてある。

★「百」の字の一画を省いて「一日」・「万」の字を書き崩して「一力」とすることで、縦書きで「一日一力一心」と読めるように書かれており、「日を同じうにし、力を同じうにし、心を同じうにする」ということから、国人が皆で力を合わせれば、何事も成し得ることを意味している。

 昭和31年には昭和天皇も来られたらしく「水きよき いささ小川のいさ 流れゆく たたらの庭の 春のしづけさ」の歌があった。もらったパンフによると毛利氏庭園は25000坪の広大な庭園だ。毛利博物館入り口は旧毛利家の本邸だそうで1200坪という広さの豪邸だ。この豪邸が庭園内に建っている。
博物館から庭園を眺める
山の方は防府市内

毛利氏庭園の紅葉

 博物館に入る前に庭園を散策する。庭園と博物館を見学する時間は1時間半。どういっても広すぎる庭園をゆっくりとは散策できない。博物館も建物が長く広く廊下を歩くだけでもかなりの時間を要する。1度でなく何度でも来たくなる。

 国宝展を見た後は六日市インターから高速道を走って19時に広島に着く。この日の携帯万歩計は10782歩、とよく歩いた。毛利氏庭園は春の桜も美しいことだろう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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