2018年1月19日金曜日

再興第102回院展ギャラリートークに行く

 再興第102回院展のギャラリートークを聞きに行く。院展オープン初日の画家によるギャラリートークを聞くのは初めて。オープンセレモニーは参加せず、その1時間半後の11時から始まったギャラリトークを聞く。黒い背広姿の男性画家と初々しい大学生受賞者のカジュアルな服装が混ざって会場の雰囲気を盛り上げる。そしてギャラリートークの画家たちの左胸には赤い胸章がついている。

 広い会場であっても人で溢れかえる。初めてのことなのでどこにいればよいかさえわからない。会場入り口に立っていると見ただけで偉い人とわかる人が姿を現す。まずは入り口から2番目の作品からその画家が解説される。次々と画家と絵が変わって解説が繰り広げられる。途中から若手登場。見るからに初々しい。まだ市立大の院生らしい。広島と尾道の市立大の入賞者だろう。広島県はこの2つの大学の影響なのか、若手の日本画家が多いそうだ。どちらも院展同人の画家が教職につかれているからだろうか。

 1時間ほど10人余りの画家が作品について話される。習っている先生も途中、ギャラリートークをされる。ところが司会者が先生をスルーしてしまい、再度引き返してのトークとなった。終わりころは62歳で絵を習われ、今回初入選の画家が話される。この時、近くにいなかったのでマイクを通してのお話しかわからない。あとで知り合いに聞くと某金融機関に関わる人らしく、退職後に絵を習い始められている。その時、習っている先生とその初入選の人とについてお偉い先生から説明が入る。何歳から始めようとその人の絵への入れ込みというか感動が入ればよいようだ。そして習っている先生も15年かかって院展の院友になられたと紹介される。

 トークを聞いた後、ざっと会場の絵を見る。今回も手塚雄二の「新緑の沼」が一番気に入る。この人のクリアファイルと絵ハガキを購入。しかし、これらはどういっても本物の絵ほど感動がない。大きな絵の前に立つと吸い込まれそうになるほど素晴らしい。日本画教室の人もこの絵が一番よかったという。他にも宮廻正明の「位相空間」が良かった。モンゴルかどこかの絵かと思ったら京都だった。

 なお院展のHPを見ると全作品と解説がついてアップされている。これには驚く。以下はそのURL。
http://nihonbijutsuin.or.jp/102/index.html

 昨日は他にもNHK・BSでザ・プロファイラー「“黒い瞳の伯爵夫人”の苦悩~クーデンホーフ光子~」を見る。明治初期に外国の外交官に見初められて嫁いだ光子。実家は古物商。古物が好きだった外交官が店先で光子を見て気に入る。光子の父は放蕩癖があったらしく、嫁ぐ際、外交官側からかなりの金銭が実家に渡されたという。どういってもオーストリア・ハンガリーの領主であった外交官。地位もお金もあった。

 まるでシンデレラのような光子も夫の若死にで33歳で未亡人となる。子どもは7人。8番目の子どものようだと言われた光子。至れり尽くせりの生活が暗転する。その後ヨーロッパの社交界に出て「黒い瞳の伯爵夫人」となる。子ども7人のうち3人は博士号を取得し、さらに他の2人は作家となっている。実際にこのようなシンデレラストーリーがあったとはテレビで知ってびっくり。しかし晩年は次女を手元に置いて自分の世話を焼かせている。次女は学校も行かず自由もなかったという。

 それにしても今週から来週にかけてハードスケジュールだ。泳ぎは日曜日に変更しよう。先日聞いた古澤巌のコンサートで刺激を受けた。古澤巌はテレビイタリア語講座に出演中。イタリア語ではなく、ネットで語学講座を聴こう。最近の講座は本当に優れモノだ。今年一年、疎遠になっている中国語、スペイン語、英語、頑張ろう!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

2 件のコメント:

  1. 手塚君の絵を気に入ってくださってありがとうございます。お会いした時に伝えます。3月にお会いします。東京は今日は雪です。

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    1. 舛井先生

      舛井先生が手塚雄二氏と同級生だと教えてもらったからではないんですが、この人の絵は本当に素晴らしいです。絵の中に佇む絵がいいと聞いたことがあります。まさにそんな感じの絵です。東京は雪。広島も雨が降り続いています。今の時間は本来ならば高円宮妃殿下の講演会に行くつもりでした。それも寒いのであきらめて家でおとなしくしています。しばらくは寒い日が続きそうです。ありがとうございました!

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