2018年1月15日月曜日

古澤巌「サン・ロレンツオを弾く」を聞く

 三原ポポロホールで開催された「音楽との出会いⅢポポロでバッハを弾く」から古澤巌「サン・ロレンツオを弾く」の演奏会に出かける。

 昨日の古澤のブログには「三原ポポロ」と題して次のように書いてある。

音がいい。サン・ロレンツォと。 バッハという巨大な課題をくれたポポロ。 学んだ。ありがとう。まだまだだけど。 (来々軒素晴らしい…)

 また一昨日は「バッハ×サン・ロレンツォ」と題して以下のようにある。勝手に引用させてもらおう。

白寿と宗次。
4回弾いた。
こんな楽譜を書くバッハ。
ビバルディも、写譜するより速いペースで作曲を。
音楽。バイオリン。バロック時代。
唯一、雅楽の次に認識されている音楽。
明日は三原ポポロ。全てはここから…
名古屋はミゾレから雪。
サン・ロレンツォと寝る。

 素晴らしい演奏会だった。演奏曲目は次の通り。いずれもJ・S・バッハ作曲。

♪無伴奏ヴァイオリンソナタ 第1番ト短調BWV1001
♪部伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番ィ短調BWV1003 
♪部伴奏ヴァイオリンパルティ―タ 第2番ニ短調BWV1004

 この後、アンコール曲が演奏される。何の曲名かは聞き取れなかった。だが第三楽章だけは聞き取れた。

 聞く側からすれば似たような曲。それを暗譜で弾く。これだけでも驚き。無伴奏なのでもちろんソロでヴァイオリンを弾く。時に面白おかしく話す。ヴァイオリンに関することを聞いて知らない世界を垣間見る。昨年秋の演奏会は堀米ゆず子。古澤に言わせると堀米は小学3年生でバッハを弾きこなし、習っている先生よりもうまく弾いたそうだ。ほかにも古澤が桐朋学園で学んでいた時、外国からやって来たヴァイオリン奏者のバッハの演奏を聴き、演奏後余りのすばらしさに立ち上がれなかったという。後にも先にもそういう経験はないそうだ。このヴァイオリン奏者の名を聞いたけど会場の音響が素晴らしく、はっきりと聞き取れなかった。他にも聞いたこともない外国人の名前はわからず仕舞い。

 使用楽器のサン・ロレンツオはストラディヴァリスの1718年製。もらったプログラムには「ストラディヴァリとグアルネリ・デル・ジェスの名作に、最近の市場価格で20億円という言い値がついた。そんな、幻のような銘器を駆使する国際的名手二人を、音響の良さで定評のあるここ三原市のポポロホールは、バッハの名作引き比べの催しとして招聘した。『信じがたいような快挙!』としか、評する言葉が見つからない」と中野雄が書いている。

 ともあれ、素晴らしい演奏会だった。ただ、三原市外からの人が多かったのか演奏後の無料バスが1台では間に合わず、送り届けた後に引き返したバスに乗る羽目になる。そのため予定していたJRに乗り遅れた。どういっても広島から1時間の距離の三原であっても広島のようには交通の便が良くない。結局40分間、駅で待つ。とはいっても広島からだと東は三原、西は岩国までは市内感覚で出かけやすい。またいい演奏会があれば出かけよう。それにしても古澤が入った来々軒、行ってみたい!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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