100歳過ぎても第一線で活躍する人たち。昨夜は日曜美術館でシルクロードを描く洋画家入江一子を見て感動する。入江はシルクロードへ30回ほど訪れているそうだ。その究極は入江が76歳の時に青いケシを求めて訪れた四姑娘山。この山は4000ⅿ級の山々が連なっている。今から25年前に入江は訪れた。
青いケシはブルーポピーと言われ、同じ時期にブータンで見ている。狭い山道を歩いていた時、誰かが「ブルーポピー」といって写真に納めていた。だが、それを見てもカメラに収めなかった。軽い高山病になったこともあり、写真にとろうという気持ちがなかった。今となっては残念な気もする。しかし、この目で見ただけでもよかったと思おう。
それにしても入江一子、青いケシを求めて出かけた四姑娘山は4000m以上の高地にある。御年76歳で24時間馬に跨り、2日ほどテント生活で探し求める。見つけたときはあまりの美しさにその場で写生し、のちに絵に仕上げる。番組では再度、その記憶をたどって馬に跨る作家と青いケシが咲く山を作品にしていた。
どういっても101歳の御高齢。100号ぐらいの真新しい画布にデッサンし、彩色していく姿は素晴らしいの一語に尽きる。絵を描くのは体力との勝負と入江は話す。背は曲がり、シルバーカーを押しての移動も、いざ絵を描くとなればしゃきっとした姿勢で椅子に腰かけて筆を動かす。101歳という年齢を生きていることさえ立派なことなのに、さらに大作を描くとは…。
翻って我が身はさて如何に?紫陽花の季節に日本画が休みの週ぐらい、家で描けば…との気持ちはある。だが、重い腰が上がらない。
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