2017年6月10日土曜日

第371回広響定演を聞く

 先日ネットで見つけた動画「アンジェイ・ワイダ 祖国ポーランドを撮り続けた男 」を見る。この動画は2013年9月に投稿されている。放映されたNHKの「ETV特集」からの投稿でこの頃にテレビで放映されたのだろう。それにしても家にいながらにしていろいろな情報が手に入る。この動画は1時間半ある。ワイダ監督の祖国ポーランドの歴史がこの動画からもわかってくる。

 ドイツとソ連の密約により分断されたポーランド。「カチンの森」事件から70年後にその実態が明かされる。それにしても「ドイツもソ連もほんまにどうかいの~」、とこれまた声が出そうになる。そうはいっても広島もアメリカの原子爆弾投下で街は全滅してしまったが…。

 ワイダ監督の映画はネットでも投稿されている。しかし、これは元の言語での放送で日本語でないと意味がつかめない。ともあれ、折を見て関連する動画を見ることにしよう。 

 ネットで動画を見る前に出かけた図書館で予約確保の本を受け取る。ここで掲示板にある広響の演奏会のチラシを見て、夜は定期演奏会と気づく。図書館を早めに切り上げて1時間半の動画を見る。ワイダ監督は昨年、亡くなられている。パソコンで見る動画も1時間半じっとして見ると草臥れる。それでも次々と関連する事柄に興味が湧いてくる。

 話は変わって昨夜の広響は第371回定期演奏会。今回のテーマは「期待と予感」。指揮者にロベルト・トレヴィーノを迎え、以下の曲目が演奏された。

♩モーツアルト ファゴット協奏曲変ロ長調K.191

 ファゴット奏者にソフィー・ファルティガロングを迎える。
♩ブラームス ハイドンの主題による変奏曲Op.56a

♩ドヴォルザーク 交響曲第7番ニ短調Op.70


 演奏の合間にトイレ休憩がある。並んでいると後の女性に話しかける人がいる。「~先生」、「まあ、~さん、美しい!」とのやり取りを聞く。声をかけてきた人がいなくなった後、「二人とも美しいです」と話し、「先生ですか?」と問うと英語の教師をされていた。話しやすい人で年齢や勤め先まで話される。今年の春まで務めたことを知って「私学ですね」とまた問うとフルネームで名乗られる。

 広島では名がある人だった。家に帰ってもらったプログラムを見るとその人は広響の理事にも名がある。昨日お昼に届いた郵便物に広響の総会の出欠確認の葉書がある。理事とかというのでなくただ聞く会の正会員なのにいつの間にか総会に出席する云々が届くようになった。もしも総会に出席、と葉書を送付していれば昨日の人はどんな顔をされるだろう。もちろんそういう場に出席する気持ちはさらさらない。

 その人が勤めておられた大学で3,4年前に内田樹氏の講演を聞いたことがある。そう告げるともちろん当時の様子をご存じだった。それにしてもどこへ行っても誰彼となく知らない人とよくしゃべる。まあ、これもいいかと思ったり…。話す人はみんないい人だ。人生楽しく!

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