2014年11月29日土曜日

『ひとり老後は「友活」で決まる』

新聞、テレビ、ネットなどのメディア。そのどれにも「老」の文字がやたらと目につく。年齢的にはしっかり老人の域に達してしまった。とはいってもまだまだ元気。それは自分だけがそう思うのであって、人さまから見ればやはり「老」人に変わりはない。

ともあれ、元気!どういう風に見られようと気持ちは若い。ところが読もうと思って手にする本は「老」いのキーワード。やっぱり、老人じゃ。

先日テレビで施設に入っているお年寄りを放映していた。そこでは一日を「おとなの学校」と時間割を決めて過ごしている。介護士、理学療法士など、時には先生になる。生徒はもちろん介護される側。

この取組は言葉を変え、見方を変えるだけで介護される側もする側も「老い」を感じさせず、生き生きとして見える。

今日は午後から自宅を開放されて行われるルームコンサートに出かける。お天気もよくなってきた。楽しい日にしよう!

以下はいつものごとく読んだ本をメモしたもの。社会学者の上野千鶴子もある本で書いている。これからは「金持ち」よりも「友持ち」と…。

読んだ本は『ひとり老後は「友活」で決まる』(保坂隆 KKベストセラーズ、2010年) 。

シニアになっても、男性と女性が一緒に行動する機会は積極的に持ちたいと思います。その結果、いくつになっても、女らしさ・男らしさを失わない。そうした姿は同性の眼にも魅力的に映るものです。素敵な異性に出会うとちょっぴり心がときめく、そんな初々しさもなくしたくないものですね。その気持ちが高じて、ひとり老後から結婚へと進んだとしたら、それはそれで喜ばしではありませんか。(126p)

古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、「友だちは第二の自己である」という言葉を残しています。親しい友だちがほしい、友だちづきあいを長続きささせたたいと思うならば、自分がしてほしい思うことを友達にし、自分がしてほしくないと思うことは友だちにもしないようにすればいい。それだけの話です。自分を尊重してほしいなら、友だちを尊重することです。その結果,必ず友だちもあなたを尊重し、あなたが望むとおりのつき合いになっていくものです。(201ー202p)

しょっちゅう顔を合わせていなくても、何から何まで言葉に出していわなくても、仲よしでいることはできるのです。いえ、すべてを共有しようとしない賢明さこそが、老後の友だち関係を成立させるのだと考えているくらいで、ちょうどいいのかも知れません。(203p)

ひとり時間を楽しく充実させる術を知っている同士が二人、三人と集まれば、互いに依存しあわずに、でもひとりで飲んだり、ひとりで旅をするよりももっと楽しみを広げられるのだと思います。ひとりのときとはまた違った味わいをかみしめることができる。それが老後友だちの妙味ではないでしょうか。人間は本来、わがままな生き物です。それを熟知したうえで、一緒に過ごせるときだけ、思い切り楽しめばいいのです。そうした心境に至れば、ひとりでいても、友だちといても、どんなときもそれなりに楽しめるようになる。それこそが人生の達人の生き方といえるでしょう。(203-204p)

一日一日、本当に納得のいく充実した生き方を重ねていく。人とのつき合いも、自分との向き合い方も同じです。…老いの日々が充実していくことは、一日の終わりに残照が空をあでやかに染め上げていくようなものだと思います。…心満ちた時間をすごし、静かに一日を締めくくれば、必ず、よりいっそう心満ちる明日が訪れるという確かな思いに包まれることでしょう。「今日も最高の日だった」と言い切れる毎日を重ねていくようにしたいものですね。(207p)

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