加島祥造『アー・ユー・フリー?』(小学館、2014年)、サブタイトルは「自分を自由にする100の話」を読んだ。以下はいつものごとく気になる個所をメモしたもの。
※小さな自由のなかで自分を楽しませる、それがフリーダムていうものの感じ方なんです。だから、「アー・ユー・フリー?」ってきいたら、「心が解放されているか?」「心がいきいきしているか?」という意味なんです。それは、本当は、想像できないくらい深い、内的な自由についての問いなんです。13p
※…英語では「エンカウンター(Encounter)」と言うんですが、とっても大切なものとの偶然の出合いによって人生が展開していくんです。…エンカウンターというのは、あなたがたにも必ずあります。死ぬまで、一生、あります。16-17p
※「センス・オブ・ワンダー」、つまり、ものごとに驚くマインドというものを持ち続けていれば、私たちは老化しない。…今日、明日、あさってが充実していれば、次の日も、その次の日も充実していくだろう──そんなほのかな希望で生きていればいいんだよ。…「驚くマインド」をどうやって手に入れたらよいかっていうとね「区別しないこと」だと思う。自分と他人を区別する、誰かと誰かを区別する、何かと何かを区別する。そういうあらゆる区別は、人をワンダーから切り離す。…驚きには区別がない。26-27p
※ヨーロッパのある心理学者が、「自分の潜在能力をいかに発展させていくかが人生の目的だ」て言っていますが、僕は大賛成なんです。結局ね、物質的な繁栄が人を満足させるのではなく、自分の内側にある富をどれだけ掘り出し、外に向かって表現し、人にも喜びを与えるかという、それこそが大切なんです。…壮年期を過ぎて社会から「もういらないよ」と言われる日がきたときに、自分に何があるか。そのときに、自分で自分の内側を掘り出す手段を失っていたら、それで終わりになっちゃうんだよ。…できるだけさぼって自分の好きなことをやって、自分の内側にもすこしは 何かを入れておかなきゃ駄目なんだよ。60-61p
※自分にとってよりよい生き方っていうのは、くつろげる自分になるということです。もう少し、言えば、少しでもいいから、より自由になれる自分になるっていうことかな。つまり、人生をおもしろくするかしないかは、自分を受け入れるかどうかだ。…予期しないことが起こったときは、それを受け入れて、その働きにまかせるんです。予想がはずれるっていうのは、おもしろいものなんです。80p
※美に対する能力っていうのは、さらに言えば、生命力に対する能力でもあるんです。生命を生かす、生命を豊かにするようなものに対して、われわれは美を感じるんです。美の根源にあるのは生命力です。171p
※中国の詩人がこんなことを言っています。「すばらしい風景があるとき、その主人が誰かといったら、それはその土地の持ち主じゃない。そのすばらしい風景を味わう人が主人なんだ」と。193p
※自分の興味があれば、その知識には血が通う。血が通えば、どんな状況にも応じられる、自由な動きになるんです。それが、生きた知識なんです。…知識の世界がいかにおもしろいかをまず認識して、そこから、知識だけじゃない世界がある、知恵の世界がある、そして知恵を超えたものもあるんだという部分を知ってほしいと思いました。205-206p
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