重い腰を上げて2階の押入れを片付ける。片付けるといっても中に入っているのは旅先で撮った写真のアルバム。その大半は外国旅行の写真。
以前は丁寧にまとめて保管している。だが、袋に入れていても押し入れに放置したままでほこりだらけ。外の袋はごみとして中のアルバムだけを取り出す。
2000年9月9日の地元紙の切り取り。スイスに行った際のアルバムに収めている。この記事の何が気に入ったのかしばし読む。
「極上のひととき」と題され、「私たちはそこで、足を投げ出し、草地に寝そべる。山頂を見上げると、流れる雲。風の強い日には、まるでまつわりつくように刻一刻とその形を変えている。私たちは、ただそれをじっと見詰めている。だれも何も話さない。そしてふと気が付けば、地面からは花や草の香り…。極上の時間の費やし方といえないだろうか。…旅とは、移動距離をいたずらに長くして単に多くのモノを『見る』ことではないと思う。帰国後アルバムに張る写真の数の多さでもない。旅先で感じた心の贅沢をこそ、人生というアルバムに記憶させたかどうか。それが旅の質を計るバロメータではないだろうか。」(清水正弘、辺境旅行プロデューサーより引用)。
さすが辺境旅行プロデューサーの文章。辺境といえばこれと同じことをパキスタンのフンザで体験。ツアーの人たちと寝そべっては星空を眺める。時には椅子に座ってナンガバルバットの雪山を日がな一日皆で眺める。今思い出してもなんと優雅なひと時だったことだろう。やっぱり辺境の旅はいい!
写真はほかにもたくさんある。今から30年くらい前の写真。我ながら見ていても若い!思わず声が出そうになる。それは当然のことだけど…。この年代くらいから行動的になっている。
中国語を習ったことがそのきっかけ!?世の中にいろんなジャンルの人がいるんだと知る。そういえば外国旅行も中国語がきっかけだった。
2時間くらい片づけていると以前の外国旅行のお土産などが出てくる。辺境の地で雑魚(?)ばかりを買って帰る。最近は少し偉くなってお土産はあまり買わない。どうせ買ってもゴミになるだけ。写真もデジカメで写しても焼き増しはほとんどしない。
旅の記念はブログへの投稿。清水のいう「人生というアルバムに記憶」もなかなかいい。これはごみにもならず埃もつかない。そして、片付けという重荷にもならない。
ところがここにきて我が物顔で部屋を占領するモノが出てきそう。それは日本画教室で描いた絵。やっと先日の展覧会の絵が我が家に戻る。
幸い日本画は一年に何枚もの作品には仕上がらない。
まあ、絵を描くことも旅ではないが心の贅沢!?
今日は泳ぎに行こう!元気を出して!
0 件のコメント:
コメントを投稿