2013年3月21日木曜日

直島へ行く

今日の最高気温14度、最低気温4度で肌寒いお天気。だが陽射しもあり暖かくなりそうだ。

昨日は小雨の中、香川県直島へバスの旅。集合時刻に行くと、添乗員は福岡のフェルメールを観に行った際の人だった。バス会社主催のバスの旅。だがこの会社は2度とも自社のバスを使用せず、知らないところのバスを使っている。大手の主催だと運転手は必ず2名ついてくる。だが昨日は1人。疑問を持ちながらバスに乗る。

直島へは初めて行く。岡山の玉野港から直島へはフェリーに乗船。フェリーは宮島航路のフェリーよりも大型に見える。瀬戸内海を航行のためか揺れはない。だが曇り空で瀬戸の島々もぼんやり見える。

昨日のバス旅は、これまで出かけたどれよりも平均年齢が若い。女性が9割を占める。若い人の参加理由も直島へついて理解する。一番には祭日もあるだろう。だがそれよりも、直島が福武財団(福武書店が母体でベネッセコーポレイションも関係ある)が運営する美術館。その美術館の中に入るとまるでお年よりは観覧してはいけない雰囲気の環境がある。それは安藤忠雄設計の美術館そのものにある!?トイレもエレベーターもあることはある。だが決してその表示はされていない。

昨日は地中美術館しか観覧できなかった。何しろ時間がない。もらった行程表では4時間の自由時間がある。ところが、実際は観覧する美術館まで行く時間が必要。それには大型バスから下りて再度島内を走るシャトルバスに乗り換えねばならない。すぐに時間は過ぎていく。

それにしてもと思う。この地中美術館は添乗員によると安藤忠雄が初めて設計した大型建造物とか。25年前にはじまるらしい。

足が悪い人も視力の衰えた人も体の弱い人も見学は出来そうにない。所謂人に優しい設計ではない。コンクリート打ちっぱなしの階段を登ったり降りたり、靴を脱いだり穿いたり、列を作って係りの言うとおりに進んでいく。それは切符を買うところから始まる。

シャトルバスから下りると、一列に並ばされて、キップを買う時刻の表示の紙を受け取る。その時刻になると入場の切符を購入するために再度並ぶ。やっと入場券を手にすると、全く別の館まで歩いて行く。やっと館内に入ると係りがいる。ここの係りの人たちは全員若い女性。理学療法士が着ているような白い上下の服を着ている。決して笑顔はなく、見せてあげる、の雰囲気。目的地に行くにも案内板もなく右往左往する。行き先を聞いても愛想のかけらもない。ただ無機質のコンクリートの暗い道を歩くのみ。

やっと自由に見学できると思いきや、一般の美術館と違って展示物が数点あるのみ。館内を見ていて気づく。これは館内の建物そのものが作品だということを。

しかし一箇所気に入ったところがあった。それは光そのものをアートとして提示した空間だ。ジェームズ・タレルという人の3空間。これは見る物を不思議な空間に引き寄せる。

スリッパに履き返えて、数人ずつがその空間に入る。正面から見ると前方にはスクリーンに映されたような平面が見える。その前の階段を係りの指示のもと数段あがると広い空間になる。まるで北極に一人いる感じのような感覚に陥る。北極へ出かけたことがないので実際のところはわからない。それでも想像の中の北極を思わせる。

中にいる数人の顔はそれぞれ相当綺麗に見える。これは光のなせる業だろう。

その一箇所が気に入った。いろいろと美術館へ足を運んでいる。これは忘れられない場所となりそう。これだけでも出かけた甲斐がある!?

そこをでると時間もなくなってくる。シャトルバスに乗ってきた道を引き返す。途中下車して、草間弥生のかぼちゃのオブジェを観に行く。島の先端の一部にかぼちゃのオブジェがある。晴れていれば、海も島も見えてきれいだったかもしれない。昨日は小雨が降り続く。

集合時間になり来た道をバスは帰っていく。ところが福山の高速道に入ると事故渋滞に巻き込まれる。広島駅到着時刻1時間遅れ。

昨日はお昼をバスの中で食べ、夕飯もサービスエリアで購入したもので済ませる。わびしい限りの食事となった。

帰りのバスの中で添乗員は直島の美術館などの対応の横柄さを話す。ひとりだけそう感じたと思った。だが、添乗員に言わせると大体がそうらしい。これは運営母体の福武財団の運営ポリシー!?実態はわからない。

長く生きてきた。人には親切にといわれて育った。だがここではそうではなかった。添乗員はいう。観光する外国人はそれでいいらしいと。

ともあれ、しばらくバス旅は行かない。自由に行動できないバス旅。もっと自由に行きたい。バス旅は性格的に向いていないかもしれない。

今日はこれから昨日のお寺で行われた彼岸法要の塔婆を受取りに行き、それをお墓に持って参る。

夕方から出かけるスペイン語の講座までゆっくりして過ごそう。今日も元気で!

ブログ投稿後、気づいたことがある。昨日の美術館の横柄さ。それはファストフード店に見られるマニュアルどおりの接客態度がそう感じさせるのではないのかと。マックの接客も大きく明るい声だ。だが決して優しさ、丁寧さは見受けられない・・・。

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