2012年11月5日月曜日

『観光旅行の心理学』から

昨日は神戸まで日帰りのバスツアーに行ってきた。ほぼ初めてといえるバスツアーを1ヶ月の間に2度出かける。ところがバスツアーといっても、ツアーを企画する会社によってかなりその趣の違いを知った。

前回は小さな旅行社で今回は大手旅行社の主催だった。一番は乗車する運転手の人数とバス会社の大小の違いである。

運転手の人数は1人と2人の差。この差は大きい。またバス会社も個人の経営(?)する観光バスとJRバスの違い。この2つの違いは乗っていて安心・安全度がかなり違う。

しかし、参加者ではなんともいえない。前回、隣席だった人とは意気投合し、先日も会って食事をした。今回は隣に座って話をする度、草臥れる人だった。その違いは何なのだろう。

あまり同性に対して好き嫌いを抱かない方だ。だが今回は話し方が粘っこい人で、こういう人とは話の内容も合わないということがよくわかった。

今朝は昨晩遅く眠ったこともあって遅い起床となる。それ以外にもバスの疲れが出たのだろう。

今週半ば、お寺の世話をする女性と山に行く予定をしていた。だが、疲れもピークに達しているので山行きは中止した。

今日は朝から雨。その雨もあがって自転車で歯科へ行く。それが終わると、スーパーへ出かける。

午後になると元気を取り戻す。

それにしても、チョロチョロと動きまわっている。先日図書館で借りてきた『観光旅行の心理学』(佐々木土師ニ 北大路書房、2011年)によると、第2章のむすびに「自己発展のための観光旅行」が書いてある。

それによると、「なぜ観光旅行をするのか」という理由を観光旅行者の心理の中に求めて、観光旅行のモチベーションを次の3つの側面で捉えている。
①人間の基本的欲求とそれが現代的な生活に表われるライフスタイルの特徴から。
②日常生活を離れて観光旅行に向かうための基礎的動機から。
③観光旅行の具体的な動機の体系的把握とそのその測定方法から。

それによると、その欲求や動機を自発的で積極的な機能を重視し、それにより「観光旅行が、人間の生き方の前向きで自己発展的な側面を表していると考えている」と筆者は述べている。(77-78p)

それを筆者は「かりに『面白くない日常生活』や『耐え難くて暗い気分』があるときにも、人々は観光旅行をして、そこから抜け出し、逃避できる一時的な場をつくろうとする。もとより、このような『現実逃避』や『自己耽溺』に終わってしまうのは健全ではない」としながら、「そのような状況を自己発展的な生き方に変える機会にすることも,観光旅行に期待される効用のひとつである」としている(78p)。

そして筆者は、これが結果的に人々の生活の精神的な「ゆとり」や「豊かさ」をもたらすために、「旅行者自身も、その場限りの消費経験をくり返すだけでなく、『旅行キャリア』を充実させ、生活の質(クオリティ・オブ・ライフ:QOL)の向上につながるように努めることが重要である」と述べている(78p)。

これを読んで、マンネリになりがちな生活の潤滑油が私にとっての観光旅行と思える。

それゆえバス旅や海外に出かけて、それに不満を抱えて帰ることは本末転倒である。

昨夜、広島駅に着く前、添乗員に以前出かけた同じ会社の海外旅行での行き先の不満を話している人がいた。こういう話を耳にする度、気の毒な人に思える。こういう人は何をしても不満を抱える人かも知れない。

同じ旅行をするならば、この本に書いてあるようにQOL向上を目指して、人生を楽しめばいい・・・。

話は変わって、毎日見ている人のツイッターを読むと、今日から当分ツイートしないと述べている。どうも田中真紀子大臣に対する不満のようだ。政治に口を挟みたくないけれど、何がどうなっているんだろう。しっかりして欲しい!大臣は・・・。

それはともかくとして、せいぜいこれからも観光旅行を楽しもう!

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