万歩計のアプリ

　生まれてから年代のある数の年に新たなことを始めている。そう気づいたのは60代のある数の年に気づいた。今年がその年に当たる。何を始めるのか、何が新たなことになるのか、と楽しみながら生活していた。それはどうも先日頭をかすめてやり始めたネット接続機器変更と携帯の機種変更のようだ。それに加えて一人旅が加わる。この3点は一人旅を再開しようと思った時にひらめいた。次なる新たなことは10年後になる。その年に何が始まるのか、また起こるのか、これはこれで楽しみだ。とはいえ、その年まで元気で生きているかが問題だ。

　機種変更後、一番慣れておきたかったアラームは今朝も大丈夫だった。これはドコモの若い係が設定してくれた。次は万歩計である。今朝、起床後、自分で万歩計の設定をしようとする。だがどれが万歩計のアプリなのかわからず設定はうまくできない。少し頭を冷やしてから音声案内で「万歩計のアプリ？」と問いかけるとすぐに設定できた。朝からそのアプリを設定するのにどれくらい時間がかかったことか。常に冷静で、と自分に言い聞かせるもわけもわからずに自分で画面を触ってはのぼせている。

　何かを始めるとそれしか頭に浮かばない。もっと冷静に、とわが身に言い聞かせつつ今日も始まる。といいながらも冷めた自分であれば何も楽しいことがなくなりそうだ。そう思うとやっぱりあれこれと戸惑いながらも思うままに生きてゆく自分でよいと妙に納得したりする。

　図書館に予約していた本の順番が回ってきた。以前ほど落ち着いて本を読んでいない。借りてきた本の中に亀山郁夫の『人生百年の教養』がある。少しだけ目を通したが興味そそられる本のようだ。今日はこの本を読み終えよう。今日も30度近い最高気温だ。半そでの夏服をいつまで着るのだろう。

　ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう！