2022年10月13日木曜日

おばさんが一人で入るお店

 今日は予想最高気温が27度とか。暑くなりそうだが、最近の変化の多い気温としてはまさにこれぞ秋!と思わせるいいお天気だ。

 秋になって久々に新たなことを始めた。その一つに一人旅がある。先日の下関行では行く場所場所でいろんな人に教えを請うた。鶴瓶の家族に乾杯ではないが道行く人に声をかけるとどの人も親切に教えてくださった。ただ下関の大歳神社の行き先を尋ねた時、話される日本語がおぼつかない国の人のようでこの人だけがわからないと言われた。その他の人は皆さん、本当に親切で共に行動してくれたり、その場所まで連れて行ってくれた人もいた。

 一人旅では一人での食事となる。これも慣れているのでどういうこともない。夕飯と朝食は宿での食事がついている。そのほかは適当に歩いて見つけたお店に入る。一人で食事場所に入るのは抵抗があるが最近慣れてきた。というのも先日日本画の人と一緒に水彩展を見た時、お昼を一緒にとなった。その時、一回りも若い人はデパート内のレストランへ入るのはおばさんの一人が多い、と教わる。(そうか、おばさんは一人でちょっとしゃれたお店に入るんだ)とその話を聞いて感激した。

 市内へ行くとお昼は決めたデパートのお店に入ることが多い。が、若い人から聞いたその言葉を思い出して下関でも(おばさんが一人入る)という勇気が出た。これは自分にとってはとても心強い言葉になった。何を今さら、と笑われそうだが、自分にとってはこれも大事なステップである。

 長府の四季庭で遅いお昼を食べた時、隣のテーブルにいた人がこちらの席へやってきた。見知らぬ地元の人だが散歩中、よくこのお店に立ち寄るそうだ。見知らぬ一人同士で話が盛り上がる。そばのテーブルにいたおっさんたち2人が私たちの様子を見て何歳かと聞いてくる。年齢は1歳違いで同じようなものだ。おっさんはまだまだ若い。自分たちは80を過ぎていると言って仲間に加わってきた。

 旅の合間の束の間の交流も楽しいもの。世間にはいろんな人がいていろんな楽しみ方があると知る。

 また下関駅では足が疲れてモスバーガーに入る。ファストフード店での注文の仕方がわからず手間取ってしまったが、椅子に座れば落ち着ける場所だ。先日の演奏会帰りには広島駅構内にあるミスタードーナツに入る。広島駅は今工事真っ最中で駅ビルがない。それならばと5番線乗り場近くにあるミスドとなった。これまた入ることがないお店で注文方法がわからない。前の人を見るとトレイを持っている。まねをしてそれに好きなドーナツを置いてレジへ。若者はスマホでの決済をしている。老婆は現金で、となる。が、機械操作でお金を入れるが全部が入っていないらしく、差額を催促される。チャンと入れたはずが機械の上に残っていた。

 広島県は1月初めまで高速バス利用でそれに見合ったお買物券がもらえる。利用して遊びに行くつもりだがここでもスマホ決済、との表示もある。紙での決済もできるようだが安く遊ぼうとすると何でもかんでもスマホになるのだろうか。そういえば「おとなび」もパソコンかまたはスマホでしか利用できない。

 老婆であっても世の中に取り残されないようについて行かねばならない時代だ。べつについて行かなくても、と言われそうだが、それでも人並みにできればいいとの思いがある。

 思いだした。司馬遼太郎は書いている。四国あたりの「街道をゆく」だったと思う。旅先で朝寝坊して宿の朝食が取れなくなったそうだ。その時、何か食べたいと思って入ったお店がドーナツのお店だった。もう30年くらい前に書かれた本だが、多分それはミスドのことだろう。席に座って待っていたが誰も何もしてくれなかったそうだ。その辺りの戸惑いが書いてあった。世の中どんどん進化して行く。大変だ!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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