紫禁城は天安門広場に隣接しており故宮ともいわれる観光名所。中国北京の観光では必ずといっていいほどコースになっている。ここへは2,3回は出かけているがテレビを見て知らない紫禁城を垣間見る。紫禁城を映し出す途中に作家の浅田次郎と俳優の満島真之介の会話がある。浅田次郎は40数回もここへ訪れているとか。
紫禁城といえば乾隆帝、なのか番組ではこの人を取り上げる。乾隆帝は漢民族ではなく少数民族である満州族だ。築600年ともいわれる紫禁城だが広い敷地に建つ太和殿が中心をなしてここに保有する宝石類などは180万点もあるそうだ。気になることを羅列しよう。
・屋根の黄色 黄色はもっとも尊い色で、皇帝のみが使用。また黄色は台地の色
・建物の赤色 赤は邪気を払う色
・竜の爪 皇帝だけが5本の爪を持つ
・太和殿の丸い柱 直径1mもある柱が72本もある
・太和殿の竜の数 13843匹
・乾隆花園 太和殿内にある符望閣は宇宙をあらわす
乾隆帝の為した主なこととして版図を広げたことがある。それには世界一の玉をウイグルから運ばせていた。全国から書籍を集めて「四庫全書」を編纂させた。絵画を見ると180㎝もある弥勒菩薩をチベットの寺院に作らせた。乾隆帝はチベット仏教に帰依し、モンゴルやチベットの人たちを尊敬して抵抗させないように仕向けた。陶磁器などの職人を育てて海外に売りさばいて銀を獲得、などがある。
乾隆花園の秘密のエリアには時計、刺繍の部屋などがあり、イエズス会のカステリオーネに乾隆帝の肖像画や風景画などを描かせている。絵には中国にはない陰翳や立体、遠近法を取り入れており、乾隆帝とカステリオーネとのせめぎあいが絵から見られるらしい。なお、カステリオーネは中国に帰化して中国名で描いている。
番組のなかで「如意」があった。この如意、わかりもせずにいたと思いながら見ていると孫の手が背中のかゆいところに届くように意のままになる、ということらしい。そのためか僧が読経などの道具の一つに孫の手に似た仏具をもっておこなうそうだ。
番組最後にナレータは言う。「中国の最強の皇帝は言った。中国皇帝の長い歴史の中でこんなことがどれほどあっただろうか」と。
いい番組だった。ここに取り上げた中には聞き間違いがあるかもしれない。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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