雨の朝に

　今朝は久しぶりに本格的な雨になる。この雨で今年の桜の季節が終わり新緑の初夏がやってくる。来週は新緑を求めて……と言いたいところだが、日本画教室の人たちと県北にある2つの美術館へ車を走らせる。その前に今日午後は日本画教室へ。描いている絵がうまく描けない。もともと絵の素養がない人間。それが絵を習っている。習い始めもそうだったが、時にこうしてうまくいかない絵に気を揉むこともある。

　気を病むくらいなら習うのをやめればいい。そうとわかっていてもやめるまでには至らない。絵を習い始めただけでも自分にとっては大きな挑戦だった。それを思えば何も気を病むことはないはず。いろいろと思いを巡らす。こうやってまた絵を習い続ける。

　年を経てからの習い事は半分は遊び心なくしては習えない。教室に行くだけで由、と思うくらいでないと長くは続かない。

　話は変わって、昨日、午後、玄関を出ると誰かに名前を呼ばれる。隣のいとこ？と思ったら違っていた。しばらくたち立ち話をする。別れ際、「今度来たときは家で珈琲を飲ませて！」と言われる。親がいなくなったとき、しばらくの間、昨日の友だちでない別の友の家に行って珈琲を飲んだり食べたりして夜までしゃべっていた。人が四六時中、家に訪ねてきて長居をされると生活のリズムが壊れる。自分自身、人に対してそうした経験がある。昨日の友も言葉通り家にやってきて長居をされても困る。「家にウイルスを寄せ付けない！」と笑って撃退！？

　親しき中にも礼儀あり。以前、友の家に浸かり切っていたことを思い出す。自分自身、親を亡くして以降、この友には助けられた。だが、それも時の経過とともに寂しさは薄れて一人の楽しみが分かりだす。人との付き合いは適当に、肝に銘じる。

　ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう！