今朝の地元紙に森村誠一のインタヴュー記事がある。森村誠一といえば一世を風靡した「あの麦わら帽子はどこへ行った?」を思い出す。『人間の証明』シリーズの中のフレーズだ。氏の小説は他には読んでいない。が、この度エッセイを出版している。紙面の大見出しは「『夢が大切』老境の想い」とあり、小見出しに「うつ病も弱さも包み隠さず」とある。記事の最後に「年老いて円熟しても、人生はまだ途上にあります。いくつになっても人生とは夢を追うもの。人生の旅は永遠に続くのです。青空に浮かぶ雲のように、ゆっくりと流れるように」とある。最近、詠んだ「行き着きて なおも途上や うろこ雲」がお気に入りという。
作家は読者に夢と希望を与えてくれるもの。読後感が嫌な気持ちになる本は読みたくない。というか、夢と希望を与えてくれる本しか読んでいない。それにしても「夢と希望」、なんと響きのいい言葉なのだろう。
親を亡くした時も、それよりずっと前のわけのわからぬことで悩んでいた若いころも、「夢と希望」を与えてくれる本を求めて読んでいた。それは何も本だけでなく知り合う人にも言える。夢も希望もないような人には心が惹かれない。「いくつになっても人生とは夢を追うもの」らしく年老いていても年甲斐もなく、と思わず、いつまでもずっと夢を追い続けよう。なお、森村誠一の新刊エッセイは『老いる意味』でサブタイトルに「うつ、勇気、夢」とある。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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