展覧会三昧の一日は終わった。JRに乗って広島駅まで行く。広島駅ビルは解体されている。その様子を見ようと駅表口のバス停に向かう。ところが大掛かりな工事現場は母衣がかけられて見ようにも見ることが出来なかった。バスで八丁堀に向かう。今回の展覧会巡りはいつもと逆パターンで見て歩く。まずは某金融機関10階にあるギャラリーに入る。コロナ禍の中、絵を見るにも検温、消毒、記帳と煩わしい。と言っても係はいたって紳士的な応対だ。
このギャラリーは春と秋の年2回、1か月間、保有する文化勲章受章者などの日本画を無料で展示する。落ち着いた雰囲気の中、絵を見る。このギャラリーの良さは目がよくないものにとっては絵に近づいて見られるのが嬉しい。絵を堪能後、画材屋によって胡粉と膠を購入。お店の主は相変わらず威勢がいい。
画材屋を出ると県立美術館で開催中の特別展「没後70年 南薫造 日本の印象派」を見る。「座せる女」、「六月の日」、「夏」などが気に入る。展覧会場は展示が始まって3日目とあって見る人も少ない。ゆっくりと見てゆく。絵を見た後は美術館内のカフェに入る。席に座ると何やら騒がしい。周りを気にせずに座ろうとすると横に座る人が誰だかわかっていないと言って笑われる。某会の会長だ。また、幹事さんもいらっしゃる。このお二人はともに某美術館の元館長をされていた。幹事さんはまた特別展を見ておられないらしく、絵を見た後で再度カフェに戻られた。
カフェでお昼を食べ、コーヒーを飲む。ところが会長の席と座った席はテーブルが別々になる。幹事さんが戻ってこられても、これまたテーブルが別になる。コロナ禍のため蜜を避けけての座席である。狭いカフェ内で3人が別々に座って話をする。ましてやマスク越しの話だ。さらには3人とも若くない。マスク越しでの話す声は聞き取れず話を聞いていても半分もわからない。しまいには笑いが起きる。会長の我流の手話での話が続くがこれがまたおかしい。
街に出ると偶然とはいえよく人と出会う。昨日のカフェでの出会いにも驚いてしまった。そしてご馳走にまでなった。会長は日展の小品展を見に行かれるという。その前に美術館地下で開催中の油絵の展覧会を見る。絵の主催者は大きな団体らしく地下ギャラリーをすべて貸し切っての展覧会だった。その後、会長について福屋で開催中の日展小品展を見に行く。ここで会長はある画家とばったり会われた。その人は以前、絵を見て気に入った画家だった。元は金融機関に勤めていた人らしい。日展に入選される画家だけあって素晴らしい絵を描かれている。
絵を習う前までは絵を見て今ほど感動することはなかった。ところが絵を習っていると絵のジャンルは異なっても絵に対する好き嫌いが顕著になる。それだけ絵を真剣に見ているのかもしれない。
次の美術館巡りは日本画教室の先生や生徒たち8人で八千代の丘美術館と三次の田中一村展へと続く。八千代の丘美術館は以前に出かけた某会の梨狩りの帰りに、昨日出会った二人の元館長さんたちと見に行っている。某会の会長は今、海外に行かれない状況の中、国内で遊ぶ計画をされている。楽しみだ。
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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