母の月命日はお墓まりから始まる。墓地に着くと人気が無い。水くみ場にも誰もいないと思ったら挨拶される。1か月来ない間に墓周辺は草茫々状態になっている。しばし草を抜き、お墓参りを済ませてお宮の方へ向かう。途中、山歩きの恰好でカメラ持参の人に出会う。隣町から山の風景を写しに来たという。山に面した道だが、それほど山奥ではない。出かける時は山歩きの恰好をするらしく、チェック柄のシャツにベスト、背中にはリュック、手にはストックを持っていた。
家に帰ってふと思った。なぜ山歩きの人はチェック柄を着るのだろう。ネットで調べると次のように書いてある。
★日本は『登山』と『信仰』の深い結びつきがあったため、明治・大正時代は白装束から着物、次第に襟やボタンの付いた上着を着てスボンを履くようになりました。そして昭和初期からは、チェックシャツとニッカポッカが定番の登山スタイルに。その名残で、今も多くのメーカーがチェックシャツを販売しています。チェックシャツは登山では視認性が良く、汚れも目立ちません。昔からある『山シャツ』は、今も登山の定番ファッションです。https://yamahack.com/2696(参照)
お宮からの下り道でまた人と出会う。急こう配の坂道だ。その人曰く「毎日エベレストへ上っておるようなもんよ」。「勾配は何度くらい?」と問うと25度あるそうだ。お宮の鳥居付近まで家が建っている。ひと月前、急こう配を上って桜を見た時は結構きつかった。この道を買いもので毎日通るとは恐れ入る。その人もチェック柄を着て、リュックを背負っていた。買ったものをリュックに入れて帰るらしい。
先日押し入れを片付けていると山で使用するリュックやアルミニウムの食器など山の道具一式が出てきた。30代のころ、ハイキングクラブに所属していた。何かをやるにはまず格好(道具)から、ということで道具一式を購入したのだろう。ハイキングクラブは当時アルバイトをしていた職場の人に勧められて入った。運動音痴も歩くことだけは人並みだったようで何のためらいもなく山歩きをしていた。だが、次第にアルプス当たりの本格的な山歩きをすすめられて以降、山歩きから遠のく。ただ、今でも日本百名山などのテレビ番組を見ると山へのあこがれは募る。が、もうそれも無理というもの。見るだけで満足してしまう。
それにしてもああ、コロナ。山歩きでなくても乗り物に乗って遠くへ行きたい!1、2か月では元の状態には戻れそうにない。もしかしたら1年あるいは2年くらいかかるかもしれない。それまで我慢、我慢!
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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