2020年4月16日木曜日

ザ・ヒューマン「誇り高き悪魔 ジーン・シモンズ」を見る

 マスクをしないでいたが、定期的に出かける眼科へマスクをして出かける。いつもなら午前中に出かける眼科。急に思いついて午後に行くと待っている人が誰もいない。受付で聞くとコロナの影響で来院する人が少ないという。眼圧をはかるだけであとは何もしない。14と16で問題なし。眼科の前は川が流れ、護岸には見事な桜の木がある。桜の開花のピークは過ぎた。なじみの看護師は桜を見て国道を通って帰るといいと教えてくれる。川土手まで行って桜を眺める。携帯で写真に撮り、初めての道を通る。国道に出た。さすがに国道。車が猛スピードで通り過ぎる。歩道は広くても怖すぎる。途中、いつも通る県道に出るとパチンコ店がある。まるで高速道路にあるパーキングエリアのように広い。ここを勝手に抜けて県道に出る。外出自粛どころかパチンコ店は賑わいをみせているのだろう。人が入って行った。

 テレビが面白くないと思っていた。昨夜、NHKのBS1でザ・ヒューマン「誇り高き悪魔 ジーン・シモンズ」の放送を見て惹きつけられてしまった。番組HPを見ると以下のようにある。

★スーパーロックバンドKISSの創設者、ジーン・シモンズ(70)。46年間、悪魔を演じてきたが、ついに引退を決意。独占密着取材で知られざる“素顔”を明らかに!
ラストツアーの舞台裏!火を噴く秘密、悪魔メイクはなんと自分で▽70歳の今も20キロ近い衣装で、2時間休みなく演奏。過酷なステージを支えるものとは▽原点は最愛の母の生い立ち。ナチスの強制収容所に送られ、両親が殺害されるのを目の当たりに。過酷な人生を乗り越えた母の教えとは▽ビジネスも大成功!関連グッズの売上は1000億円以上。「いつも金がもっと欲しい」▽スーパースターの心の内。「我々は頂点のまま去る」
 
 音楽と言えば若いころはニューミュージックを聞き、歌謡曲も聞いた。大人になるにつれてクラシックに興味を示す。ところが昨夜見たロックミュージック。やかましいだけのロック、と思っていた。ところが昨夜のヒューマンをみてミュージシャンの心の奥を覗いた感じがして、興味津々で最後まで見る。久々に眠っていた何かが目覚めたような感覚で面白くテレビを見た。
 
 ヒューマンにシモンズを取り上げる意味がわかる番組だった。この番組の主役はジーン・シモンズでユダヤ人のためアメリカ人らしい名前に改名している。底辺にあるのは「人生は一度きり」。これは誰もそうだ。その気持ちが彼の生きざまになって歌になる。25年来の彼のマネジャーはシモンズが「メールの返信7秒、電話の返事7秒」と即返答と話す。日本公演には全国からのファンが駆けつける。なんと彼らと一緒に写真を写る参加費は15万円。それでもファンは彼らと同じ格好をまねて写真におさまる。すべてはお金、とシモンズは話す。お金が嫌いな人はいないだろう、と。世界中のお金持ちにユダヤ人が多いのもこれを見てうなずける。
 
 来年7月にシモンズの母が眠るニューヨークで最後のコンサートをするそうだ。シモンズたちはコンサートのメイクはすべて自分でやり、身に着ける衣装や靴は20㎏。18㎝と高いブーツを履いて休む暇なく演奏し続ける。休みはドラムソロの2分間だけ!?
 
 シモンズは話す。
 
・「生かされている限りは上を目指す責任がある」。母の教えがジーンの原動力となった。
・厳しい生活の中、「アメリカ文化の洗礼」を受ける。
・何もかもわからず、体が自然に踊り始めた。
・ユダヤ教の名前にアメリカは受け入れづらい響きだった。ある日、ジーン・シモンズになった。
・我々のようなバンドは他にない。
・母に大金の小切手を見せたら、「さあ、次はどうするの?」と私に聞いた。
・人生どん欲に愛せれば、色気を持ち、力を持ち、突き抜けられる。
・全ての力は内なる自信から湧き出る。
・夜が明けたら明日の自分の記録を塗り替える。そうすればチャンピオンだ。
・2021年7月、母フローラが眠る土地ニューヨークで最後のコンサートが行われる。
 
 本当に元気をもらった番組だった。今さらロック、という感じだが、若者や人々を魅き付ける音楽の意味がわかる。本場のジャズを聴くのが夢だが、ロックも聞いてみたい!
 
 そうそう、忘れていた。一番びっくりしたのは灯油を口に含んで松明に吹っ掛けるパフォーマンス。それと、常に悪魔のごとく舌を出している。まあ、悪魔を気取っているから当然かもしれないが……。
 
 ともあれ今日も元気で楽し過ごしましょう!

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