2018年12月23日日曜日

『孤独と人生』(ショウペンハウアー 金森誠也訳 白水社、2010年)

 『坂の上の雲』(1)を読み終えた。今のところは秋山兄弟と正岡子規、そして日本が日清戦争に突入するまでが書いてある。日本が好んで戦争に至ったのではなく、ただ朝鮮半島が西洋の国に占領されると日本も危なくなる、との思いから戦争に突入した。時の総理大臣伊藤博文は戦争突入を願っていなかった。だが、それを無視して日本の軍隊が日清戦争へと突入。当時のことに関心があっても何も知らずにいた。次は2巻目を読もう。

 この本で日本の近代の歴史小説を読む楽しさに目覚める。高校時代まで本を読むのが好きではなかった。ところが、新たに赴任して来られた先生のあいさつで本を読むのが趣味、と話された。この先生は英語の先生でこの話を聞いて英語の勉強をすることと本を読むことに刺激を受けた。自分でこれっ、と思ったヒト・モノ・コトはかなり影響を受けやすい。その反面、そう思わないとまったく聞く耳を持たず、むしろ疑ってしまう。

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

 以下に取り上げた本は最近読んだ人の本で紹介されて読む。気になる個所をまたいつものように抜粋しよう!

★人間の幸福の二つの敵は苦しみと退屈だということは明らかである。33p

★アリストテレスが「幸福はおのれ自身に満足するものに属する」と述べたのはきわめて正しい。41p

★人が他人の目にどのように映っているかということでなく、自分自身のなかにある価値そのものを正しく評価することが、われわれの幸福に大きく寄与する。77p

★われわれがすこやかに生きてゆくためにもっとも本質的なことは、健康であることであり、これについでわれわれの生活を支える手段、つまり恐れずに使える収入があることである。78p

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