ネットで面白い記事を見つけた。文春オンラインの「「ベーシックインカム」「週15時間労働」「国境の開放」で、“新しいユートピア”を目指せ」で、“ピケティにつぐ欧州の知性”ルトガー・ブレグマン来日講演の記事である。
まず、「ベーシックインカム」がわからない。ネットで検索すると「最低限所得保障の一種」だとか。若い頃、学校を出ると働き始める。働くとは毎日同じことの繰り返しで、これが一生続くことが耐えられそうになかった。当時、女性はある年齢になると皆一斉にいい人を見つけて職場を辞めていった。今はどうなのわからないが、多分当時のような一斉退社の風潮は廃れているのでは…。ともあれ、その軌道から外れたものは職場にしがみついて働く。これが嫌で仕方がなかった。その反動は「馬馬虎虎」(ma ma hu hu)。36歳で始めた中国語で覚えた言葉だった。「まあまあ」とか「適当に適当に」、いつの間にか身に着ける。
運悪くというか運良くというか定年を待たずしてリストラになる。それを聞いたとき、母はこれを知ってどう思うか、それが一番心配だった。母に心配させない程度に話を切り出す。母からは自分の口から辞めるとは絶対に言うな、と教え込まれる。会社との話し合いの末、リストラの形にしてもらう。これは結果的に自分自身がやりたいと思ったことにつながっていく。人生何が幸いするかわからない。
「ベーシックインカム」から話がずれてしまった。この記事を読んで「働く」ということを考える。国が最低限の所得保障をしてくれることは有り難い。しかし、長く働いてきたからこそ、今の生活があると思う。何もかも国がやってくれる。それは理想だけどなかなか簡単ではないだろう。
とはいっても働くだけで何の楽しみもなければそれこそ生きていく意味がない。これからも「馬馬虎虎」でやるしかない!?
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