2017年7月27日木曜日

2つのNHK・BSドキュメンタリーから

 NHKのBSドキュメンタリー「NEXT 未来のために『もう一人のアンネ 娘に託すアウシュビッツの記憶』」を見る。ポーランドに出かけて以降、というかどこでもそうだけど、行った先の情報がやたらと目に入るようになる。『アンネの日記』は読んだような気もする。だが、今ほどアウシュビッツに関して興味がなかった。そのため、くわしくは覚えていない。それでも以前オランダに出かけた際(もう26年前のお話)、アンネが住んでいた家を見学している。

 アンネはガス室に送られて亡くなる。アンネの父はホロコーストの犠牲にならず生還。その家の前に住んでいた女性とその娘。後にアンネの父と女性は再婚する。両家族ともホロコーストで家族を失っている。アンネは父が再婚した女性の連れの娘が妹に当たり、「もう一人のアンネ」と言われる。

 アンネは日記などを残し、有名人になる。しかし、もう一人のアンネは無名。もう一人のアンネは戦後イギリスに移住する。何とか終戦で生き永らえたアウシュビッツにあるビルケナウ強制収容所をイギリスで生まれた娘を連れて訪問する。その様子をテレビは報じる。昨年の話題だった。

 番組を見て改めてナチスのやった行動に恐れをなす。オーストリアからオランダに逃れてもユダヤを追跡するナチス。ポーランドで見たよりも映像の方が怖くなる。これはなぜ?

 番組終了後、気分をかえてカープのテレビ観戦。昨夜も勝鯉!その後はチャンネルを変えてNHKのBS「行くぞ!最果て!秘境×鉄道『メキシコ・チワワ太平洋鉄道』」を見る。番組HPによると次のように書いてある。
 
 「人気企画の第2弾!舞台はメキシコの山岳地帯を走る『チワワ・太平洋鉄道』。海抜2300メートルの高地を走る鉄道は魅力いっぱい。停車駅はなんと断崖絶壁の上。そこからグランドキャニオンの4倍の広さを誇る大峡谷が一望できる。また峡谷の洞窟で暮らす先住民タラウマラに遭遇。“走る民族”とも呼ばれる彼らの秘密に迫る。終点チワワではチワワ犬の原種を発見!ワクワクどきどきの89分間【出演】古原靖久【語り】有働由美子」。

 一昨日夜、この番組の第1弾を見た。カナダのマイナス50度以下の最果ての地を巡る鉄道旅。その後に昨夜の情報を知る。メキシコは一度は行きたい国。そう思っているので番組を見るのは楽しかった。ところがチワワの原産地に行きつく途中で睡魔に襲われる。あと10数分が見られず残念。それにしてもたとえメキシコへ旅してもこういう地域へはツアーもないだろう、そう思って見る。

 スペインがメキシコを占領して原住民の今の楽しみはただひたすら「走る」こと。これには驚く。その底辺にはいつスペイン人がやってきても自らの足で逃げきれる足を持つ必要があった。2300mの高地の洞窟を生かした原住民の住居。水道、電気、ガスの設備は当然ない。今になってもいつでも逃げ出せる環境に身を置いている。これも人々の生きる知恵!?

 それに負けまいと高地を原住民と駆け足するリポーターのやっくん。若者であっても日本人は高地になれていない。走った後、大の字になって寝てしまった。この意味よく分かる。何度も高山病で当たりかまわず横になって寝ていた。メキシコへ行っていないのでそこでの経験はまだない。行けば多分高山病になりそうだ。それにしてもBSドキュメンタリー、毎夜のことながら見るのが楽しみだ。

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