2016年12月6日火曜日

久しぶりに

 霧も晴れて自転車に乗って遠くのスーパーへ出かける。買い物を済ませて外に出ると携帯が鳴る。番号を見ても誰なのかわからない。再度携帯が鳴る。以前勤めていた職場の人だ。先ほどの携帯から掛けなおすという。誰彼なく人と知り合えば連絡先を交換していた。ところがそれもどうかと反省し、電話帳の整理をする。最早関係ない人の番号は削除。

 元の職場の人の電話は保存していた。だが、はじめは話し放題の娘さんのスマホからの電話だった。相手がわかってから長電話となる。それもスーパーの外での立ち話。横にはJRが通過し、車の往来も激しい場所。自然と話す声も大きくなる。

 先日、勤めていた企業年金基金から方針変更の知らせが届く。逡巡した挙句、すぐにその返事を郵送する。これに関しては話す人がいない。ところが昨日の電話の人もそう感じていたという。会社をリストラされて早14年が過ぎた。ああじゃ、こうじゃとその頃を悔やんでも仕方がない。どう言っても働いていたころの年金で今こうやって楽しく暮らしている。そう思えばリストラも通過点。これはこれで良かったと思うほかない。

 電話の相手と勤めていた頃の話をする。名古屋と広島。勤めていた場所は異なる。だが同じ会社の社員。一番いい時に勤めていたと言っては笑いあう。時間が経過して嫌なことは忘れてしまったのだろうか。ともあれ昔の勢い丸出しで長話をする。ほんまに久しぶり気持ちがすっきりする。言いたいことが言える相手は本当に大切。会って話せばもっと楽しいだろう。だが、今は福井と広島。かなり遠い。いつかチャンスを作って…。

 興奮冷めやらぬまま、家の近くのスーパーへも行く。ここでまた久しく会ってない人から声を掛けられる。車でわざわざわが家のあたりまで買い物に来るという。変わらんね、と言われる。

 どの人も元気そうだ。まだまだ元気。この年で変わってはいけない。電話の人もどこも悪くないと言っていた。お互い150歳まで…と言っては笑う。本当に楽しい!

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