2016年12月13日火曜日

「今年の一皿」から

 地元紙によるとセリ科の植物パクチーが「今年の一皿」に選ばれたという。これを使った料理が世相を反映したらしい。今、一番苦手な食べ物は?と聞かれればパクチーをあげたい。アジアを旅する時、おいしそうな麺類を口にすると口いっぱいにこのにおいが充満する。これがいけない。

 食べ物に関して好き嫌いがない方だと思っていた。ところがよく考えてみると若い頃はビールも紅茶も珈琲も苦手だった。というか、ビールはともかくとして子供の頃は家で紅茶も珈琲も飲んで育たなかった。そのことにも関係あるかもしれない。ところが会社勤めをするようになってビールの味を覚える。珈琲も歳を経るにつれて美味しさを知る。ところが紅茶はあの生臭さが駄目だった。

 20代のある年、五味康祐の講演会に出かけた。その中で運をかえたければ習慣を変えるとよいというようなお話があった。その時、思い当たったのが紅茶。「そうだ、今日から紅茶を飲もう」、と入った喫茶店で早速、紅茶を注文。いまでは紅茶も大丈夫。だが、匂いのきつい紅茶はいただけそうにない。

 ということでパクチーを食べれば運が変わる!?ここまで生きてくると今のままの運でいい!無理して嫌なモノ・ヒト・コトに接しなくていい!苦手意識克服よりもその思いの方が年々強くなる。

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