2015年4月18日土曜日

広響第348回定演

鳥はさえずり、草木も生える春。今朝はまさにその季節。お墓参りに行く途中、他家の庭の花を根こそぎとっている人がいる。この家の主は先日引越されたばかり。大事に育てた植木は持ち運べないのか主のいない庭にほったらかしにされたままだ。通り過ぎる人はきれいに花をつけたフリージャを根こそぎ掘る。フリージャは黄色だけと思っていた。ところがピンクも赤も咲いている。この2色を見知らぬ人に掘ってもらって庭に植える。

掘った人は墓参りの前に家に戻って植えるように催促する。なぜわが家がわかるのか尋ねると名前を知っておられた。その人の名を聞くと聞いたことがある。近所ではあまり評判のいい人ではない。だが、人の評判もあてにならない。親切な人だ。

自分では知らない人でも相手は知っておられることもある。というか、知らないところで見られていることがある。昨夜もそうだった。広島交響楽団の定期演奏会に出かける。その前に、デパートで絵を見る。予想していたのとは違ってあまり好きな絵ではない。さっさと見終えると定演まで時間がある。早めに会場に出かけ、チケットと交換。開演までの時間、隣のホールにある情報プラザに立ち寄る。ここで本を読むつもりだった。ところが、カープが気になる。携帯のワンセグでカープの試合をチェック。窓際に向かうといい雰囲気。そう思って画面を見つめる。どういっても目が悪い。それを見ていた人がいる。声を掛けられてびっくりするとベトナムへ一緒に行った人だった。その人も広響の会員。一緒に聴こうと話すとダンスに行くという。「ダンス?」「何ダンス?」と尋ねるとダンスをするのでなく、見に行くらしい。この人もいろんな楽しみ方をされている。時に、新幹線で遠くまで出かけ、気に入った催しに参加されたりするそうだ。

さて昨夜の第348回定演。演奏テーマは「シーズン開幕~平和への序章~」。演奏曲目は以下の通り。

♪ベートーベン:序曲「レオノーレ」第3番OP.72b
♪ベートーベン:交響曲第4番 変ロ長調OP.60
♪プロコイエフ:歌劇「戦争と平和」OP. 91からの交響組曲

3曲目の最後のフィナーレは勝利の曲とか。勝利の喜びが大きすぎるのか怖い気さえした曲だった。

そういえば、先日、この楽団に寄付をする。最低の一口の寄付。昨夜出会った人に聞くと三口寄付したらしい。その人は三口でも不思議はない。天下りで第二の人生をスタート中。13年前に無職となった身とは比べようがない。そういって笑って別れる。

演奏を聞いていてもカープが気になる。休憩時間、ワンセグを見ると勝っている。見知らぬ隣の人とカープ談議。一緒に見ていると1点差で勝っている。試合は最後まで怪しいもの。だが、昨日はカープの勝ち。さて今日は如何に!?

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