2015年4月30日木曜日

『111歳、いつでも今から』

『111歳、いつでも今から』(後藤はつの 河出書房新社、2015年)を読んだ。サブタイトルは「驚きの絵とエッセイ」。表紙には「73歳から画家デビュー、100歳超えてニューヨークへ… 笑顔のスーパーレディーの絵とエッセイ」とある。中身を読まなくても本の内容が分かりそう。ところが中を見ると色鮮やかな絵がずらりと並ぶ。子供のころを描写している。

新聞記事でこの本を見てすぐに図書館へ予約。2か月近くたって順番が回ってきた。早い順番もわかってくる。絵が多いため読むところは多くない。初めて新聞でお目にかかった時、111歳なのに真っ赤な衣装をまとっていたこと。これにはびっくり。その意味が読んでいてわかる。

★ぶつかり事故の大怪我から赤い服を身につけるように、赤い服は元気の源、自らを守る知恵でもあります。100p

★子どものときも、若いときも、100歳を超えた今も、女性であることを、めいっぱい楽しみたいです。105-106p

★「ボケないために」と始めた絵は、100歳を前にお休みしました。代わりに脳の活性化のためにと、百人一首を覚えました。114p

★2012年に東京スカイツリーが完成したときも、すぐに上まで上がりました。108歳の時のことです。116p

★106歳でニューヨークへ。世界の中心で展覧会を開きたい!体調不良で頓挫。でも挑戦には胸を張りたい。80p

★「103歳で米国・西海岸へ。16日間の大旅行!」 この旅を計画・実行した息子の昭さんには、一つの強い願いがありました。100歳でもう「描くことがなくなった」と絵から離れたはつのさんに、もう一度絵筆を握ってほしかったのです。77p

★他人目線でなく、自分の物差しで良し悪しを決めること。それが父から受け継いだ心根です。73p

★絵のテーマは故郷の妙高山と赤倉温泉の暮らし。幼いころの思い出をあふれるように描きました。36p

★73歳、一から始めた絵にいつしか夢中に。もう歳だから、もう遅い、そんなことはありません。12p

★「決して上手ではないの。心に浮かんだ光景を自由に描いているだけ」というはつのさんですが、96歳での作品「明治42年の遠足 苗名の滝」がついに、現代童画展、文部大臣奨励賞を受賞するに至りました。3-4p

何もやらなければ人の輪は広がりませんが、何か行動し始めると、新しいご縁と出会うものです。37p 

★「できるかできないかではなくて、やるかやらないかね」はつのさんはさらっとそう言います。4p

生家は赤倉温泉旅館と豆腐屋とか。それで芸大創立に貢献した第2代学長岡倉天心の別荘「岡倉山荘」に豆腐を届けている。「天心おじさん」と呼んで親しんでいたらしい。それにしても100号の大作を描いている。長生きする人は生き方も素晴らしい。話す言葉にも重みを感じる。見習うべき人はたくさんいらっしゃる。頑張らんといけん!太線部分は特に実感!そう、じっとしていてはダメなんです!!

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