2013年9月13日金曜日

「森はかつて夢を見ていた」

夏の暑さがぶり返している。朝から暑い!

昨日は朝早くから旅行社の旅ポイントを利用して日帰りバスツアーに参加する。出かけた所は島根県。

この旅のタイトルに「大人の教育旅行」と銘打ってあるように、出かける先は所謂観光地とは異なる。そのあたりにひかれて旅に参加する。参加人員21名。大型バスでなく中型バス。旅をする際、人数の多少も良し悪しを左右する。その意味ではいい旅だった。

広島駅新幹線口のバス停に集合後、春に開通した高速道路を通って、先ずは平成の大遷宮を終えた出雲大社のご本殿を参拝。参拝方法は2礼4拝1礼。神楽殿では「神光満殿」の文字。現地のガイドによりその文字を教わる。

教わるといえば建物にある「19」にからむ数字は無限の意味とか。驚いたことは出雲大社の宮司の奥様の呼称がなんと「姫君様」。今の世にこの呼び方はなんとも!?

出雲大社を参拝後、バスは移動して斐川町にある「草庵」のレストラン「すずな」でお昼をいただく。バス移動中、目にする光景は田園風景。黄金色に実った稲穂の横にひまわり畑。これはバスを下車して見物したくなるほど見事な光景。時間に追われた一日でそれも出来ずに残念。 

たまに出かける山陰地方。今春から山陽と山陰を結ぶ高速道も新たに出来て3時間で到着する。日帰りは十分可能になった。

お昼の膳を食べた草庵。飛騨高山の100年前の古い民家を移築してこの地に再現している。いただく料理もそれに相応しく、参加者から思わずおいしそうの声もあがる。隣の夫婦はお昼から焼酎を飲んで楽しそう。1人参加も5,6人と多く和気藹々の雰囲気でいただく食事。美味しかった! 

なんといっても今回はタダで参加している。ありがたいことだ。 この旅の企画も8回目とか。隣の1人参加者の人は6回参加。2年間有効で9回、参加すると記念品も出るらしい。

お昼を済ませると荒神谷史跡公園にある荒神谷博物館をボランティアガイドの説明を聞きながら見学。ここには358本もの銅剣などが発掘されて話題となる。その遺跡を保存・復元してある。

それを見学後、出雲弥生の森博物館へバスは移動。この辺りから蒸し暑くなる。そのあたり一帯は西谷墳墓群史跡公園として整備されている。その墳墓の丘に登って古代出雲の歴史をガイドにより案内されて聴く。なんとも広い丘で、きれいに整備されている。

ぽつぽつと雨も降り出す。蒸し暑い!

それにしても、何処の史跡博物館も見事な建物。だが、広島に住んでいてもこの名前すら聞いたコトもない。一人だけかと思うと大半が初めて聴くとか。ボランティアガイドの人はそれをしきりに嘆く。広報が行き届いていないといっては嘆く。 

森の墳墓群では「もがり」という言葉を知る。今ネットで調べると古代の葬儀儀礼とある。顔に朱の刺青をいれている。それにしてもなんと知らないことが多いことだろう。このことは『魏志倭人伝』にも書いてあるらしい。 

箱物だけが立派でなく、その中の展示品も立派。まあ、ほとんどの人が知らないから教育旅行なのかもしれないが・・・。ガイドは、この企画を喜んで受け入れてくれる。

さらにバスは移動して広島県境付近の三瓶山に入る。そこには三瓶小豆原埋没林公園がある。縄文時代の巨木が地下に林立する謎を係員からの説明を聴く。

今回の日帰りツアーはどこを見ても立派な建物が建ててある。だが、見学者は少ない。そのためか熱心に説明してくださる。広く知れ渡るといい。

秋の一日、昨日はハイキング気取りであちこちの史跡を見てよく歩いた。観光地とは異なる今回の旅。添乗員に今回の旅がよかった旨、伝える。

少々蒸し暑い日だったけど、楽しい一日だった。

昨日はまた、先日、ブログにアップした本の著者ご本人からメールをいただく。自分自身を元気付けるため、また、読書ノート代わりにブログという手段で本に書いてある事柄をアップしている。それを見て下さっていた。もう吃驚!ありがとうございます!

それにしても4000年前に埋もれた森の巨木が長い間夢を見ていた眠りから目覚めるとは・・・。なんともロマンに溢れる。「森はかつて夢を見ていた」。パンフに書いてあるこの言葉。昨日は数千年のときを経て目覚めた巨木に手を触れる。ガイド曰く「巨木からエネルギーを貰いましょう!」。 お蔭で今日も元気!?いつも元気で!

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