2012年10月25日木曜日

タンゴを聴きに・・・

ただ今の部屋の気温17.9度、湿度59%で電波時計は快適を示す。少し肌寒いけど気持いい朝を迎える。昨夜もよく眠る。

昨日は楽しい夜であった。「ピアソラタンゴナイト~ピアソラ没後20年~」と題されたモダンタンゴ五重奏団を聞きに行く。演奏場所は平和公園傍の百米道路に面した通称「青いビル」19階のライブハウス。

飲食を伴うところなのでひとりで行く勇気がなく、スペインで相部屋だった人を誘って行く。その人は昨夜改めて聞くと、何と3箇所の合唱団に所属している音楽好きの人。一人だけ楽しんでは悪いと思った。だが、楽しんでもらえたようだった。

会場への道は思い出の道。10年前、会社をリストラされて後、そのビル6階で行われていたアジアを学ぶ勉強会に8年間、参加していた。リストラ後、2週間目のある日、道の途中にある交流プラザにフラッと立ち寄ると、いろんな催しモノ案内や大学案内のパンフが置いてあった。

「大学?」と思って見ていると母の話していた放送大学のパンフがある。それを手にし、横を見ると地元の大学のパンフもあった。1部を手にすると、社会人大学生を募集している。しばし立ち読みし、家にもって帰ってゆっくり読んだ。

その年の終わり頃、入学試験が行われた。その日を境に勉強の日々がはじまる。昨夜はそれを思い出す。

ライブは始まった。100余人が入れるほどの狭い会場。チケットにはワンドリンクがついている。ビールを飲みながら演奏を聴く。テーブルがないので演奏後、ビールを手にしては拍手も出来ない。

席は前から2列目。演奏者は2メートルくらい前で演奏する。演奏が始まるとまるで「眠れる獅子」を起こすかのように、いつもとは違う自分が目を覚ます。そう、心のマグマが噴出して・・・。

モダンタンゴ五重奏団の奏でるピアソラのタンゴ。激しい曲なのにどこか哀愁を帯びている。これがまたいい。

ベースの人は広島交響楽団員。その人の話によると、「ベース」はスペイン語で「bajo(バホ)」といい、先日の定演のブラジル人の指揮者に教えてもらったポルトガル語では「baxio(バキソ)」というらしい。それは「バカ」とののしられるようで、その返事が「バキソ」。これはきれいでない言葉になるのでこれ以上は省略。それを笑って話している。

ヴァイオリン奏者の奏でるタンゴのリズム。これも素晴らしい。バンドネオン奏者は東京からの若い演奏者。ピアノ奏者は女性。ギターもいい。

16年前に結成されたとかで、うち3人は50代に突入。そのためタンゴ五重奏団ならず、カイゴ五重奏団だと言って会場を沸かす。その言葉は全く当てはまらず演奏は若々しい。

あっという間の2時間だった。演奏終了後、聴衆よりも先にエレベータ前に立って深々とお礼をいって客を見送る。これにはビックリ!こちらの方こそ頭が下がる。次回も行こうと思う。

演奏会へ行く前、早めに家を出て県立美術館で開催中の「ヴェネツイア展」に行く。20年位前に出かけたヴェネツイア。その光景は今でもはっきりと覚えている。それくらい他の場所とは趣を異にする。

美術館は平日午後のため、人出は少ない。ゆっくり見て廻ることができた。

その後は、デパートを見て歩く。どこも人は少ない。6時に一緒に聞きに行く人と軽くスペイン料理を食べて演奏会場へ行く。会場で飲んだグラスビールは美味しかった。

そういえば一緒に行った人から、スペインで外尾悦郎氏と写った写真をもらう。一緒に行った他の人からもらったというCDに外尾氏と大きく写った写真があるのは知っていた。だがそれはもらっていなかった。それをもらって嬉しかった!

楽しい夜はあっという間に暮れる。タンゴの本場アルゼンチンへも行きたい!そのためにもスペイン語、頑張ろう!

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