2012年3月20日火曜日

「人生は出会いと挑戦の連続」

昨夜NHKのBSハイビジョン特集はスペインのサグラダ・ファミリアの日本人彫刻家、外尾悦郎氏の模様を映し出す。サグラダ・ファミリアは昨年夏、知人と訪れた場所。新聞のTV欄を見て吸い込まれるようにして見る。ちょうどそのとき、知人からこの番組を知らせるTELをもらう。知人もスペインへ同行した人からメールで知らせてもらったとか。

この中で番組のナレーターは外尾氏の言葉として「人生は出会いと挑戦の連続」と繰り返す。そのために「いつでもスタンバイOK」にしておかなければいけないらしい。

外尾はガウディの遺志を継ぎ、33年前、日本からたった一つのリュックを背負ってスペインへ行く。番組はそのときから現在までをドキュメントで追う。

「挑戦」とはガウディの遺志に挑むことだろう。サグラダ・ファミリアの生誕の門は現在鉄の扉は作られていない。その門の下の鉄の扉に「地上の楽園」を作る。その製作者のデザインコンテストで外尾の作品が選ばれる。だが、実際に製作しても国に認められなければユネスコ遺産に登録されない。その登録に至る過程をドキュメントする。

生誕の門には天子がいる。その下に鳥たちが遊ぶ。その鳥たちの周りに虫たちを集める。ナナフシ、トンボ、てんとう虫など。鳥たちは葉っぱに群がる。その葉っぱはモンセラット山の修道院に絡んでいる「聖母のツタ」。このツタは塀に吸い付いて塀を痛めない。このツタを模して地上の楽園を彫刻する。

外尾は地上の楽園に遊ぶ虫をモンセラットの山で探す。そこにいたのが「ナナフシ」。初めて聞く名前。見ながらキーワードをメモ。

外尾氏はサグラダ・ファミリアで彫刻している。だが、なんと始めの14ヶ月間は「植物の芽」の彫刻をしている。名前も呼ばれず「葉っぱのエース」と呼ばれる。2年くらいするとそれが根づいてやっと彫刻家として認められる。

ガウディは「必ず後に続くものがあらわれ命を吹き込んでくれる」、「諸君、明日はもっといいものを作ろう」と遺している。

その遺志を継いだ外尾氏。それにしても2キロのハンマーとノミでなんと一日5万回うち続けるとか。それも機械でなく手作業。腕は飛び散る石の破片で傷ついていた。

ガウディは虫が好きだった。それゆえ、サグラダ・ファミリアは水が好きな生き物を雨どいとして作っている。それにはトカゲ、カエル、カタツムリなど。

生誕の門の天子の下の鉄の扉を見本として作ったものが結果的に国の審査にとおる。これから、実物の扉を作っていき、ユネスコ世界遺産に登録していく。

2週間近く滞在したスペイン。その中でも昨夜放映されたサグラダ・ファミリアとモンセラット山はとくに印象深い。ガウディはモンセラット山を模してサグラダ・ファミリアを作った。そのためか他の教会と違い、サグラダ・ファミリアはのこぎりのようにギザギザの塔である。

また、モンセラット山は緑のない山でのこぎり山ともいわれる。決して穏やかな山裾ではない。かといって砂漠の山でもない。また山道も平坦でなく、でこぼこ道。スニーカーをはいて観光ポイントを目指してよく歩いた。深い印象はそのためかもしれない。

TVを見終わって知人にTELする。「よかった!」と。話は盛り上がる。

旅番組は多い。だが、見知らぬ国よりも一度訪れた国のほうが見ていて楽しい。それにしても「人生は出会いと挑戦の連続」とは?

言い回しは違うかも知れないが、生きてる限り人と出会い、何かに向かって生きていくと思えばそうかもしれない。しかし、凡人にはなかなか・・・。特に「挑戦の連続」は・・・。

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