『尻啖(しりくら)え孫市』(下)を読み終えて今は『街道をゆく』を読んでいる。その十六の「叡山諸道」である。『街道をゆく』は日本のみならず世界までも歩いているのでその数は多い。司馬作品の全部を読み終えるまで生きているつもりなので元気で長生きしなければそれも到底望めそうにない。司馬作品を読んだ後はブログを非公開にして「司馬作品読書一覧表」を作成し、読んだ本を記入している。そして『司馬遼太郎全仕事』と照らし合わせて読んでいない本を読んでいく。
以下はその『街道をゆく』(八)から「熊野・古座街道」(司馬遼太郎 朝日新聞社、1999年第10刷)の気になる箇所を記した。
★この当時、京都から熊野への経路は、いくつかある。その代表的なものは、中辺路(なかへじ)とよばれる街道であろう。紀伊田辺まで出て、そこから東へ――つまり山中へ――入ってゆく道がそれで、ほかに大辺路(おおへじ)というのもある。紀伊田辺から東へ折れず、そのまま紀伊半島の磯づたいに新宮まで波に足を洗われつつゆく海道だが、台風の季節には磯で弾ける大波にさまたげられて、とても歩行をつづけられない。古座街道(こざかいどう)という、地図の上でさえ物寂今年も残櫨位した感じのする古い道は、そういう場合の避難場所としてつかわれたらしい。街道は、周参見(すさみ)海岸から古座町の海岸まで、山中を東西に走っている。(33-34p)
昨日から急に寒くなった。今朝も寒いが日が射している。最高気温も昨日の4度に比べると少し高くなって8度になるとか。今年も残り少なくなった。新たな年も元気でいなくては本も読めなくなる!?
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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