2023年9月17日日曜日

土手に咲く桜を描く

 昨日は日本画教室の日。川の土手に咲く桜を描いている。先週、胡粉に紫色を少し混ぜて薄いピンク色をつくった。その絵皿は教室に置いたままにして帰った。昨日、教室でその絵皿を取りだして絵筆の先を切った筆を借りて桜が咲いているように色付けする。先週と同じやり方で彩色したつもりが先生によると花がかたまりすぎてまたも空気がなくなった状態とのこと。再度、バックの色に似た色を作って空気を入れてゆく。

 いつもなら点描写で描くところを今回は先週から先の切れた絵筆を借りて描いている。絵筆に絵の具をたっぷりしみこませず、余分な絵具を取り除いて上から軽く筆をおいて描く。そう習ったはずなのに気を許していると筆を縦にせず、すこし横にして描いていた。先生に注意されて筆の位置が違っていたと気づく。日本画は失敗しても何度でも塗り直しがきく。これは日本画の良さ!?

 来月、教室の作品展が開催される。例年の如くF6サイズ2点と今年はサイズはわからないが全員、正方形のパネルに箔を貼った作品を出品する。この箔を貼った作品のタイトルを考えていると先生はこれは全員の名を伏せてタイトルも書かないとのこと。「いにしへ」のタイトルは幻に終わった。

 絵を習い始めて2年目くらいの作品展で他の教室のベテランさんと話をした。その人は額の大きさを決めて絵を描かないと額が増えて困る旨、教えてくださった。その頃は額が増えるのをそれほど気にしていなかった。ところが重たい額が増えてくるのは困りものだと気づきだす。そしてそう教えてくれた人の言葉が有り難くなる。それ以降、絵のサイズはF6のパネルと決めて描いている。そして日本画作品展の時は毎年同じ額に絵を入れ替えて展示している。

 額は増えなくなったがパネルに描いた絵が増えてくる。近年になって、教室の古い生徒さんが絵を描いたパネルを塗りつぶして新たな絵を描いていると聞いた。自分が描いた絵が増えてくるのも困りものだ。その話を聞いて残したくない絵はどんどんバックの色を塗り直して新たな絵を描くつもりでいる。それでも描いたパネルが増えてくる。日本画は画用紙に描くのではなく鳥の子紙などを貼った木製パネルに描く。そのためパネルが増えると置く場所もかさむ。

 何を習っても物は増えてゆく。それは仕方ないにしてもなるべく増やさないやり方で描きたい。その点、パネルの再利用は有り難い。それでもなぜか確実にモノは増える!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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