昨日午後は日本画教室に出かける。この頃は教室の人が全員揃うことがなく、いつも誰かが休んでいる。先週はオペラに出演するという人がコロナにかかって休み、昨日の休みの人は実家に一人住む親を見に行かれたとか。教室の全員がそろうことが少なくなった。そのなかでも絵にかける意気込みがすごい人がいる。時に圧倒されそうになる。しかし、元来、絵心に疎く半ば遊び半分に絵を習っている者にとっては、絵に命を懸ける人の姿が眩しい。3時間の教室の半ばにカフェタイムがある。その際、20歳以上も若い人と自販機に皆の飲み物を買いに行く。その時、その人に「遊び半分で習っている」、と話すと「趣味ですから遊びでいいんです」みたいに言われる。確かにそうだ。習うのが嫌にならない程度に習えばいい。これじゃ、うまくならないけど、これも「まあ、いいか」。
何でも楽しくなければ続かない。とはいえ絵を描くとき、楽しみはほぼない。が、それでも時に思うように描けたときは嬉しくなる。昨日はまさにその日だった。生き生きさが見えない桜の枝を面相筆で描くと前回空気を入れた桜にさらに彩色してゆく。胡粉にちょっとだけムラサキを加えて薄いピンクにする。これを桜の花が咲いているように描く。描いていると先生から先が切れた筆で描くように教わる。先の切れた絵筆をもっていないので教室の筆を借りて描く。絵具をたっぷりとつけず、絵皿を斜めにして上に少しだけ残る絵具をつけて描く。この筆で描くといかにも桜の花を描いたように見えてくる。筆に絵の具がなくなる寸前くらいに枝の上部を描くと思ったように描けた。この時はちょっぴり嬉しくなって思わず先生に見てもらう。まるで子供が絵を習っている感じだ。
習っているときは子供のような遊び心がないと長続きしない。というか馬鹿になって習わないと続かない。そう思って習うので割と何でも長く続く!?
ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!
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