年の瀬も押し迫った29日、NHKのBS 「まいにち養老先生、ときどき… 『2021 秋』」を見た。番組HPによると〈日常が大きく変わった今、解剖学者・養老孟司に日々を生き抜くヒントをいただこう。コロナがもたらした変化を受けとめ、災害と疫病の時代でもあった鎌倉時代と現在とを重ねながら地元・鎌倉の街を思索する。80年前、4歳で見送った亡き父に思いを馳せ、京都の寺で手を合わせる。そして、新たな「モノの見方」を見いだした老作家は、新たな本を完成させる。紅葉が落ち葉になり、冬の風が吹いてくる〉とある。
テレビを見ていて「どれだけ夢中になれるかでその人の価値がわかってくる」みたいなことを話された。養老先生は5歳の誕生日直前に父を亡くす。その際、母親が亡くなった父親に向かって「さようならと言いなさい」と話したそうだ。しかし、この言葉が言えなくて人に対する挨拶も苦手になったという。が、その挨拶が40年くらい経ってできるようになり、その時になってやっと父親が亡くなったと思えたそうだ。
小さいころから今も夢中になって虫を探す。その姿は全国の虫好きの子供たちにも伝わっていく。そして愛媛に集まった虫好きの子供たちと過ごす養老先生の様子をテレビで見ると皆、生き生きとして楽しそうだ。まさに夢中になっているのだろう。夢中になれるものは人によってそれぞれ違う。というか、その良しあしも夢中になっている本人がよければそれでいい。そして夢中になれるモノ・コト・ヒトがあるのは幸せなことだ。
執筆中の『ヒトの壁』の編集者と著者とのやり取りを見ると1冊の本が出来上がる大変さが伝わってくる。『バカの壁』は読んだことがある。『ヒトの壁』も読みたい。ご自宅には「馬」と「鹿」を描いた大きな壁が描かれていた。
さて私の夢中になれるモノ・コト・ヒトとは何だろう。それはこれまで継続中の好きなことをそれこそ夢中になってやり続けることかもしれない。それにはフルートのピアソラ曲集の練習、プールで泳ぐ、日本画を描く、司馬作品を読むetc.がある。これに旅を加えれば言うことはない。が、この状況下では以前のようには動けそうにない。昨日の県内のコロナ感染者は40人、その前の日は58人と勢いが増しつつある。
ともあれ、この一年も元気で楽しく過ごしましょう!
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