2021年10月5日火曜日

2つの展覧会

 そごうデパートで開催中の春の院展を見に行く。久しぶりに出る街中は平日とコロナ禍で思ったよりも人出は少ない。ただ、広島駅が工事中のため、バス停に行くだけでも戸惑いそうになる。そごうに入ると展覧会場まで直に上がる。春の院展は再興院展のような大作でなく全体的に作品は大きくない。今回も習っている先生の絵が入選。先生の絵は「道」や「里」の絵が多い。今回は道だった。最近、自分自身が風景を描くようになり、注視して先生の絵を見る。筆先を縦にして細く描いてあった。

 季節は秋。作品の中にはコスモスやススキが描かれている。秋はやっぱりこの2つのモチーフがいい。いつかススキを描いてみたい、と思った。ススキといって思い出す。高校の修学旅行で栃木にある戦場ヶ原に出かけたときのことだ。ススキの中に立った時、人生で初めて切ない気持ちを味わった。その時の感情は今でもはっきり覚えている。その頃が起点なのか、それ以来、広々とした場所への旅が好きになった。今でもそれは変わらない。

 院展を見終えて3階にあるバスセンターに立ち寄る。ここで県北行きの格安パンフを探す。あった。日帰りで高速バス利用で往復1500円と安い。県北の友だちに会うときはこのバスを利用しよう。ここからバスに乗って広島駅に移動する。まずはお昼を済ませる。福屋の和風のお店に入る。お昼時とあって店内は盛況だ。隣に年配の男女が入ってきた。耳が聞こえ辛いのか大きな声で話し始める。女性の頭にはターバンが撒いてある。かなりの年配なのに格好は派手だ。食事を終えてお店を出るとその女性も出てきた。見るとシルバーカーを押している。見た目は飛びぬけて派手な人だが(シルバーカーはどうよ)、と思ったりする。というか自分自身が地味人間なので派手派手モードで外に出る勇気をいただきたい、と思った。

 福屋では8,9階が日本の書展会場となっている。書に関してはよく理解できない。出品者3名を知っている。まずはその人たちの書を見てゆく。ところが会場にいるのはジジババばかり。平日のそれも昼間とあっては当然かもしれない。その中に自分も入る。8階の会場に3人の作品があった。9階へ行くと書を見るのに飽きてくる。ザーと見て歩くだけとなった。

 そごうの春の院展もそうだが自分の中の日本画とは違う抽象画風な作品が多い。これは見てもわからず。ただ最近は日本画といえどもこういった抽象的な絵が多い。こうなると油絵か日本画なのか一見したところではわかりにくい面がある。

 久しぶりの街中は携帯万歩計が久々に7000歩になる。家から出ると楽しさは倍増する。これから先も外に出歩くようにしよう。どういっても行楽の秋真っ盛りだ!

 ともあれ今日も元気で楽しく過ごしましょう!

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